かぶとたいぞうです。
2年ぐらい前から「米国株は下がる」と言われていました。しかし、実際は上がったり下がったりしながらむしろ上がっています。
下のグラフは過去1年間のダウ平均株価の動きです。
この1年間のダウ平均の値動き
1年間で見ると下がったのは2018年の年末だけで、他の期間はギザギザしながらも総じて上がっているのが分かります。
少しギザギザが目立つこの3ヶ月を見てみましょう。
直近3ヶ月間のダウ平均の値動き
この3ヶ月は米国株の値動きは不安定でした。
米中貿易摩擦、先行きの暗い経済指標、利下げ観測などの要因でとうとう下がったかと思いきや、数日後には何事もなかったように上げていく展開でした。
今現在も27,000ドルを回復し、史上最高値に再び迫る勢いなのです。
株式相場に「必ず下がる」はない
多くの人が「下がる、下がる」と言っている時はむしろ上がるのが相場です。今後も米国株式相場の値動きは、まったく予想に反したものになる可能性が高いと思います。
「必ず下がる」なんてことは相場の世界にはありえません。もしすべての人が「必ず下がる」と信じているなら、空売り買戻しの人が多少いたとしても、早晩売る人ばっかりで買う人がいなくなります。そうなると売買が成立せず相場自体が成り立たないのです。
そんなことは誰でも分かっているはずなのに、「必ず下がる」と信じて疑わない人たちがいます。
「売って買い戻す」、「空売り」は危険
そういう人たちは、持ち株を今のうちに売って、値が上がったら買い戻すとか、株を空売りして儲けようと考えます。とても危険なギャンブルです。
自分だけがそう信じて、ひとりで黙ってやるならまだしも、人にもすすめたり指南する人がいるのです。
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相場には「必ず」とか「絶対」はありません。人の口車に乗ってあとで損した、だまされた、とならないよう注意してください。
結局、株は定期的に買うしかない
米国株で長期投資をしようと思う人は、長い目で見ると株を定期的に、コンスタントに買うしかないということが分かります。
もちろん下がった時に思いっきり買うほうが得です。でも、いつ下がるかまったく分からないのです。
下がるまでまったく買わないという方針では、買うまでの期間の配当を受け取るチャンスを失います。買わないことが大きな機会損失となるのです。
「ドルコスト平均法」または為替レートもヘッジした、「円コスト平均法」で株価に関係なく定期的に買う方法もいいでしょう。
ある程度タイミングを考えて、比較的安い時にこまめに買うのもいいでしょう。
暴落を待って2年も買わないのは損
でも暴落を待って1年間も2年間も買うタイミングが見つからずにずっとキャッシュを保持しているのは損です。その期間に得られたはずの配当を考えると、10%程度の下落時に買っても損を埋められません。
もちろん50%以上の株価下落があれば、その時にまとめて買ったほうがどう考えても得です。でもそんな大暴落がくるかどうかも分からないのです。
結論としては、ある程度の資金分はなるべく間を空けずにコンスタントに買っていき、暴落時用に少しは資金を残しておくというのが現実的かもしれません。
暴落用の資金は別に取っておく
たとえば新たな投資資金が1千万円あるとしたら、700万円分はコンスタントに買い増していき、300万円は大暴落を待って使わずにとっておく、みたいな感じです。
でも、700万円を使いきっても大暴落は訪れず、しかたがないので残りの300万円も少しずつ株の買い増しに使い、投資資金がゼロになったころに大暴落が訪れる、なんてことがおうおうにしてあるのです。
でも、それはそれで仕方のないことだと思います。
老後の資産運用の要諦は、「大きく儲ける」ことではなく、「損をしない」ことですから。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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