1ドル何円という言い方、下がれば上がったと言う。どうして日本は米国視点でレートを表現するのか

かぶとたいぞうです。

前から気になっていました。1ドル110円が105円に下がったら「上がった」と言う。どうして日本はいまだに米国の視点で為替レートを表現するのか。



米国の証券市場や銀行の窓口では、1$=110Yenと表示されています。同じように1$=120€と表示されています。自国の通貨ドルが外国の通貨だといくらの価値があるのか分かりやすいです。

1$が110円から105円に下がったら、当然、110円から105円に下がったと言います。当たり前です。下がったのですから。



日本はどうして1円○○ドルと言わないのか

日本も1円=0.00909$とかと表現すればいいのです。

1円が0.00909$から0.00952$に上がったら、当然そのまま909から952に上がったと言えばいいのです。当たり前です。上がったのですから。

それなのに日本では1$が110円から105円に「上がった」と言います。数字は上がっていません下がっています。それなのに「上がった」と言うのです。変です。

ドルが下がったので、相対的に円は上がったのでしょうが、下がった数字を指して「上がった」というのには誰だって違和感があるはずです。多くの人は単純に「レートに関しては下がった時には上がったと言えばいいのだな」と覚えていると思います。

そもそも日本はどうして自国の通貨を現すのに1ドルいくらと言うのでしょうか。

1ドル○○円は米国人から見た言い方

1$=○○Yenというのは米国での表現です。米国人の側に立った言い方です。

それなのに日本の証券市場でも日本の銀行の窓口でも、報道でも、公式発表でも、すべて1$=○○Yenなのです。

米国人には分かりやすいですが日本人にはまったく分かりづらい表現です。

どうしてそんなことをするのか。明らかですよね。



日本は今でも敗戦国、米国の属国

日本は米国の属国なのです。敗戦国なのです。いまだに米国人の視点でレートを表現しなければならない国なのです。

もうそろそろ1円=○○ドルという表現に戻せないものでしょうか。

タイでは1バーツ○○ドルと言っています。ヨーロッパでは1ユーロ○○ドルと言っています。イギリスでは1ポンド○○ドルと言っています。中国では1元○○ドルと言っています。

日本だけが1ドル○○円なのです。

1ドル○○円という表現を聞くたびに寂しい気持ちになるのは私だけでしょうか。

第二次世界大戦が終わって75年。もうそろそろ1円○○ドルと言おうじゃありませんか。

政治家の先生方はどうお考えですか。

ごきげんよう。


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「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。


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“1ドル何円という言い方、下がれば上がったと言う。どうして日本は米国視点でレートを表現するのか” への2件の返信

  1. かぶとたいぞう様

    いつも楽しく読ませて頂いています。

    私も気になっていました。何で1ドル110円が105円に下がったら「上がった」と
    言うのか。
    最近投資の世界に踏み込んで色々疑問だらけなので今回の記事は私の疑問に
    ばっちり的中していました(笑)
    今更聞けない事とかを記事にしてくれると凄い嬉しいですね(笑)

    投資の世界って奥が深いですね。今までまったく気にならなかった事が
    疑問に思う毎日を過ごしています。

    いつも良い記事を書いてくれてありがとうございます。

    応援させて頂きます(`・ω・´)ゞ

  2. 柴犬様
    かぶとたいぞうです。
    コメントありがとうございます。
    たいへん励みになります。

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