かぶとたいぞうです。
パタヤでいつも行っていた食堂にはテレビがありました。コロナ騒ぎで店が暇なので、平日の午後9:00になると、食堂の女将さんは毎日タイのトレンディードラマを見ていました。
パタヤの食堂で見た、タイのトレンディードラマ
タイ語なのでストーリーはよく分かりませんが、若い夫婦と、夫の浮気相手の若い女性と、妻が最近知り合った若い男性との四角関係を描いた、ときめき、よろめきドラマのようです。
めったにテレビを見ない私ですが、女将さんに付き合って毎日食堂でそのドラマを見ているうちに、先々のストーリーが気になって一緒に見ていました。
ドラマの出演者はみんな奇麗
ドラマに出てくる主人公たちはみんな奇麗な顔をしています。面長で鼻が高くて目もパッチリ。女性は色白です。みんな背が高くすらっとしています。センスのいい服を着ています。
間違いなく欧米人とのハーフでしょう。いや、欧米人の血が半分以上入っているかも知れません。
テレビに映る人は欧米人の顔をしたタイ人
でも彼らはタイ語で話し、タイ人という想定でドラマが展開します。
ドラマの中の彼らは、パタヤでは見たこともないような立派な一軒家に住み、高級な外車に乗っています。
見ている人はタイ人の顔をしたタイ人
口をポカンと開けてテレビを見ている食堂の女将さんは、ずんぐりむっくりで、色も黒く、鼻はぺちゃんこで目は奥二重です。典型的なタイのお母さんです。
そのタイのお母さんが、まるで自分もテレビドラマの主人公になったような気持ちになって、一緒にときめき、よろめき、うっとりとしてテレビを見ているのです。
日本も同じ
日本も同じです。
帰国してから日本ではめったにテレビを見ていません。しかし何かの拍子に見るテレビの中の人やネットニュースで紹介される芸能人などは、俳優であれ女優であれ、歌手であれ、アイドルであれ、欧米人とのハーフか、それ以上に欧米人の血が濃いと思われる人が目立ちます。女性はみんな鼻が高く目がぱっちりして色白です。
そしてその欧米人の顔をした人たちが日本を代表するかのように振る舞っているのです。
アジア人は欧米人にあこがれる
やっぱりアジア人にとっては欧米人は憧れの的なのですね。
そして自分も少しでも欧米人に近付こうと思って欧米人のマネをしたり、欧米風の暮らしをしたり、欧米人の食べるものを食べたり、欧米人と同じ服を着て、肌を焼かないようにして、英語を学んで、欧米に旅行に行って、欧米人と話をしたがるのです。
アジア人はどんなに頑張ってもアジア人
でも、アジア人はどんなに頑張ってもアジア人です。欧米人にはなれません。
そもそも、どうしてアジア人は欧米人に憧れるのか。
それは、第二次世界大戦の戦勝国のほとんどが欧米の国々だったからだと思います。
特に女性は本能的に、勝ったほうに付きます。
もし日本が勝っていたら、欧米人がアジア人にあこがれただろう
もし第二次世界大戦で日本が勝っていたら、欧米人はみな正座をして納豆を食べ、日本語を学んだでしょう。欧米の女性はみなストレートパーマをかけ、黒髪に染めて浴衣を着たでしょう。
世の中とはそんなものです。
もう一度戦争をやって今度こそ勝てばいいのか
かと言ってもう一度戦争をやって今度こそ勝とうとは思いません。平和的に日本の素晴らしさを分かってもらう手はいくらでもあります。
げんにアニメや映画などの世界では、日本の文化に心酔し日本や日本人にあこがれる欧米人が数多く出始めているのですから。
日本人は欧米人の真似をするより、欧米人を文化で魅了するほうがいいと思います。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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