かぶとたいぞうです。
私は俳優の高倉健さんが大好きです。今でも健さんの映画を繰り返し、繰り返し見ています。
健さんの映画は全て好きですが、特に好きな映画を列挙すると次の通りです。
- 駅station
- 新幹線大爆破
- 幸せの黄色いハンカチ
- 夜叉
- ホタル
- 遥かなる山の呼び声
- 山口組三代目、および襲名
- 網走番外地シリーズ(新シリーズ含む)
- ぽっぽや
- あなたへ
挙げれば切りがありません。
高倉健は古き良き日本人の姿
時々健さんに会いたくなって古い映画を見るのです。タイでも見ます。映画の中の健さんを見ると、なぜが懐かしくなります。お会いしたこともないのに懐かしく感じるのです。
懐かしく感じるのは私だけではないと思います。日本中、誰もが映画の中の健さんに久しぶりに再会して懐かしく感じるのではないかと思います。
映画の中の健さんこそが、古き良き時代の日本人の姿なのです。
その私の大好きな健さんが、生前、次の言葉を残しています。
言葉というのはいくら数多くしゃべってもどんなに大声を出しても、伝わらないものは伝わらない、そういう思いは自分の中に強くあります。言葉は少ないほうが、自分の思いはむしろ伝わるんじゃないかと思っています。
健さん亡き後のドキュメント映画「健さん」で紹介されていた言葉です。
もとネタは健さんが出演していたラジオ番組「高倉健 旅の途中で・・・」で健さんが語った肉声を収録したものでした。
また、そのラジオ番組の内容をまとめた健さんのエッセイ集「旅の途中で」でも紹介されています。
言葉は少ないほうが相手に伝わる
以前、私は相手に伝えたいことがあると、何回も何回も、くどいぐらいに話しました。大事なことであればあるほど、大きな声で繰り返し繰り返し伝えました。
相手にきちんと伝わっているか心配な時は、要点を相手にも言わせて確認しました。相手が「大丈夫、分かった」といっても信用しませんでした。
そこまでやっても、要点が伝わっておらず、期待通りの結果にならず、がっかりしたことが何回もありました。
くどくどと説明すれば、言葉の意味は理解するでしょう。でも、相手が心から納得したり合意しなければ、心には伝わらないのだと思います。
健さんの言う通りです。数多くしゃべっても、どんなに大声を出しても、伝わらないものは伝わらないのですね。
むしろ言葉少なに、「ぽつん」とひと言だけ言えば、相手がその言葉の背景を考えてくれる可能性があります。
可能性があるだけであって、言葉少ないことがいつもうまくいくとは限りません。しかし、いくらしゃべっても伝わらないなら試してみる価値があります。
日ごろから言葉が少ないと相手は真剣に聞いてくれる
また、日ごろから常に言葉が多いと、相手はあまり真剣に聞いていない可能性があります。長い話をずっと聞くのは誰だって疲れます。「またかぁ」という気持ちになります。
日ごろから無口だったり、多く語らなければ、たまに口を開いた時に相手は聞き逃すまいと集中して聞いてくれるのかもしれません。
私は少ししゃべり過ぎのところがありますから、健さんのこの言葉は身にしみます。
健さんは私の中で今も生き続けているのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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