かぶとたいぞうです。
私は今月末からまたタイに移動し、来年の5月くらいまでずっとタイに滞在する予定です。
今回は半年くらい日本に戻りません。その間、日本で契約しているスマホのSIMカードをどうするか迷っています。
今までは日本で契約しているOCNモバイルONSをそのままにしてタイに行っていました。でも、今回は半年も日本に戻らないので、一度解約して帰国後に再契約したほうがいいのか否か考察中です。
日本のSIMは契約、解約とも金がかかりすぎる
OCNに限りませんが、日本の通信会社はとにかく客を固定化しようとします。短期で解約すると違約金を取ったり、再契約時にも初期費用を高く取ります。休止制度もありません。解約したり再契約したりするハードルが高すぎます。
とにかく「他社に乗り換えさせない」、「一度契約したら死ぬまで離さない」、「使っても使わなくても毎月必ず金を取る」、という考えです。海外に長期間赴く人には本当に厄介な仕組みです。
海外ではそのような例はありません。たとえばタイではいつでもSIMを契約できて、いつでも解約できます。プリペイなのでチャージしなければ使えなくなるという明朗会計。解約という概念すらありません。
だからタイに行くたびに新しいSIMを買って、タイにいる間は使い、帰国するときは捨てればいいのです。
初期費用も解約費用も、何も発生しません。かかるのは使用料だけです。しかも使用料は安いです。
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総務省が指導した違約金制度
日本はあまりにも「しばり」がきついので、さきごろ総務相が違約金ルールを改めるよう指導したばかりですが、それでもまたハードルは高いのです。
今までONCモバイルは半年以内に契約を解除したら税抜きで8千円もの違約金を取っていました。これが今回総務省の指導で千円に下がりましたが、それでも高いです。
違約金ばかりではありません。初期手数料がとにかく高いのです。一度解約して再契約しても初期手数料はまた取られます。別に工事が発生するわけでもないのに取り過ぎです。
解約か一番安いコースに変更して放置か
タイに半年滞在している間、とるべき対応はいくつか考えられます。
- 一度解約して帰国後に再契約する
- 一番安いコースに変更して放置する
- 家族のSIMの容量シェアにして放置する
- 別の会社のSIMに乗り換える
その中で一番現実的なのは、解約して帰国後に再契約するか、一番安いコースに変更してタイにいる間は放置するかのどちらかです。
1.一度解約して帰国後に再契約する場合の費用
日本では解約したSIMは郵送で返却しなければなりません。その手間と費用を割愛しても、再契約時には次の費用がかかります。
私が現在使っているデータ専用SIM(電話もSMSも使えないSIM)の場合で計算してみます。
- 初期手数料3,300円
- SIMカード手配料433円
合計で3,733円かかります。新規契約と同じ金額です。
2.一番安いコースに変更して放置した場合の費用
データ専用SIMの一番安いコースは1日110MBのコースで月額990円です。OCNモバイルはスマホのアプリで料金コースを簡単に変更可能です。月内に行ったコース変更は翌月から適用されます。だから今月中に月額990円のコースに変更しておけば来月から適用されます。これを半年放置すると5,940円の無駄な費用が発生します。
結構高くつきますが、解約と再契約の手間がかからないので楽ではあります。
それと、万が一何かあって一時的に帰国しなければならない場合、帰国後にすぐインターネットが使える環境があるというのは安心です。
3.家族のSIMの容量シェアにして放置した場合の費用
OCNモバイルには容量シェアという制度があります。家族などが契約しているSIMの2枚目のSIMを追加発行して別な家族が使う方法です。
たとえば親のSIMの2枚目を子供が使うという方法で、データ容量を家族で分け合うのです。
この場合の費用は次のとおりです。
- データ専用SIM追加手数料1980円
- SIMカード手配量433円
- 追加SIM月額使用量440円×6ヶ月=2640円
合計は5,053円です。契約の手間を考えると、上記の「一番安いコースで6ヶ月放置」のほうがまだマシです。
併せ技として、一度解約して、帰国してからこの容量シェアにするという手もありますが、シエアするぶん1人あたりの容量が減る割りに月額の使用量440円が割高な感じがします。あまり「お得感」を感じません。
4.別の会社のSIMに乗り換える場合の費用
これはまだ詳しく調べていません。ただ、ちょっと調べた感じでは、どの国でも使える国際SIMは使用料が高いし、日本で売っているプリペイSIMも割高です。
日本は通信業者天国です。電話にしてもインターネットにしても、通信料や契約料がめちゃ高いです。海外の電話会社と契約したことのない人には分からないかもしれませんが、日本の通信契約は海外の契約と比べると驚くほど高いのです。
それと日本は各社とも料金が横並びだし、どの会社も似たような料金設定なので競争がほとんどありません。日本で契約すれば、どの会社のどのコースでもすべて割高です。
日本は通信に関しては発展途上国です。さらなる改革が必要です。新しい会社の新しいサービスが登場することを期待するしかありません。
あるいは海外の会社に日本の通信市場を開放すれば解決するかもしれません。外国のすばらしい通信会社が安くてトリックのない明朗なサービスを日本で提供してくれるでしょう。もはやそれを待つしかないかもしれません。
結論
いろいろ調べていろいろ考えた結果、一番安い月額990円のコースに変更して6ヶ月放置することにしました。半年も使わないのにもったいないですがしかたありません。
一度解約して、帰国後にまた再契約するのは手間がかかります。その割には2千円ちょっとしかお金が浮きません。
OCNモバイルの狙い通りなのでしょう。私と同様、海外勤務などで長期間外国に赴任しても日本の通信会社との契約を残して無駄金を払い続けている人はけっこういると思います。
日本の通信会社はいつになったらタイのTrueMoveやAISのように正々堂々と商売をするようになるのでしょうか。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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