【未来の仕事】時間に拘束されない仕事、空間に拘束されない仕事には価値があり大きな需要がある

かぶとたいぞうです。

世の中には働きたい人がたくさんいます。働く人を探している人もたくさんいます。しかしなかなかマッチングしません。



時間に拘束されない仕事

時間に拘束されない仕事、空間に拘束されない仕事をもっと開発することには価値があります。

そういった仕事には大きな需要がるので、うまくやると人手不足も解決できるでしょう。労働市場のミスマッチも減るでしょう。

そして、もっと多くの人が能力を生かして世の中に貢献できる社会になるでしょう。



正社員やフルタイムの仕事はもちろんのこと、短時間のアルバイトでも求人側は働く人の時間を拘束しようとします。勤務時間が何時から何時までと決まっています。決められた時間に来なければ予定や計画が狂うし、他の人が迷惑するからです。

自分の都合のいい時だけ働きたいと思ってもそうはいきません。

介護の合間に働く、気分のいい日だけ働く、主人の帰りが遅い日だけ働く、雨の日だけ働く、などということはできません。そんな「わがまま」は通用しないのです。

求人広告に掲載されている仕事は、「あなたの都合のいい日、時間だけ」と書いてあっても、採用となると何曜日の何時から何時までと必ず約束させられます。そして約束は守らなければなりません。

本当の意味で「いつでもいい、何時間でもいい」という仕事があれば、たとえ報酬が安くても需要があるのです。そういう仕事を望んでいる人が世の中にはたくさんいます。

「そんな仕事あるわけがない」と思う人のためにいくつか例示します。

例1:中南米やタイのホステスさん

コロンビアやベネズエラ、パナマなど中南米のバーで働いている女性の勤務形態はまさに「いつでもいい、何時間でもいい」スタイルです。

勤務形態といえるのかどうか分かりません。勤務契約自体がないのですから。

バーで働いている女性(以下、便宜上ホステスさんと呼びます)は自分の好きな日に、好きな時間に、気が向いたら契約しているバーにふらっと行きます。

そこで適当な男性を見つけて一杯おごってもらいます。男性が女性用のドリンクを頼むと、女性用ドリンク1杯につき1枚、チップのようなものをホステスさんは店からもらいます。

システムが気になったのでホステスさんに聞いてみました。女性用のドリンクは男性用(客用)のドリンクより高く、コロンビアだと1杯500円ぐらいします。ちなみに客用は200円程度です。



コロンビアのバーとホステスの報酬

ホステスさんが店からもらうコインは1枚200円の価値があり、いつでも店に換金してもらうことが可能だそうです。

ホステスさんには給料はありません。収入はコインの換金のみです。1日にせいぜい20枚、4000円ぐらいしか稼げません。でも、好きな時に好きな時間だけ、また、気が向いた時だけ働けるので便利だというのです。

また、これらの店は当然客もホステスさんも飲むのが目的ではありませんので、ホステスさんには他の収入があるのです。

店としても便利なシステムです。ホステスさんに給料を払わなくてもいいのです。ただで働いてくれます。また、ホステスさんは気分のいい時にしか来ないし、客に気に入られようと自ら努力するので黙っていてもヤル気まんまん、店はホステスさんの管理も教育も必要がありません。

このようなホステスさんが100人も登録しているような人気のバーには男性客も連日押し寄せます。フリーのホステスさんに気に入られる店が繁盛店になるのです。

最近ではタイのパタヤなどでも似たようなシステムで稼動しているホステスさんがいるようです。

日本には最低賃金法があり、雇用問題がうるさいので簡単にはできません。しかし、あくまでも客として来る女性に何かお礼をするということなら可能です。似たようなことをやっている店はススキノにもあります。

例2:ブログにGoogleアドセンス広告

私が毎日書いているこのブログにGoogleアドセンス広告を掲載してちょっぴり稼いでいるのも「いつでもいい、何時間でもいい」という仕事と言えます。

私はその日のコンディションに応じて好きな時間にブログを書いています。時にはじっくり5時間ぐらいかけて書いています。手を抜いて1時間ぐらいで終わらせるときもあります。書かない日があってもいいのです。誰にも拘束されていませんから。

毎日ブログを書いても、いまのところ1ヶ月に5千円くらいの広告収入しかありません。1日平均166円です。1つの記事を書くのに平均3時間かけているとすれば自給60円以下です。

しかし、好きな時に好きな時間だけ、気が向いた時だけやればいいので私にはありがたい仕事です。そもそも好きでやっているし。



「いつでもいい、何時間でもいい」仕事には価値がある

人に頼まれて文章を書くこともありますが、ある程度の原稿料がもらえる代わりに必ず期限があります。本当の意味で「いつでもいい、何時間でもいい」ではないのです。

近所の老人介護施設が「あなたの都合のいい時間だけ働いてください」という求人広告をポスティングしています。「1日3時間でOK、自給1000円」と。

ブログを書くのをやめて毎日3時間老人介護施設で働けば、1ヶ月に確実に9万円稼げます。

しかし、「あなたの都合のいい時間」といってもあらかじめ出勤時間を決めなければなりません。その日の都合で出勤することはできないのです。シフトに組み込まれるわけですから。だから私はたとえ稼ぎが悪くても「いつでもいい、何時間でもいい」仕事を選ぶのです。

私にとって「いつでもいい、何時間でもいい」仕事は「時間があらかじめ決められている」仕事の18倍の価値があるのです(5000円対9万円)。

場所(空間)も拘束されなければもっと価値がある

「いつでもいい、何時間でもいい」に加え、「どこででもいい」となるともっと価値があります。

ブログはタイでもイタリアでも書けます。どこで買いでもいいのです。だから価値があるのです。

働く側も仕事を提供する側も固定概念を捨て、あたらしい枠組みで考えなければなりません。

世の中には能力があるのに充分発揮できていない人がたくさんいます。いっぽう、手伝って欲しい仕事があるのにだれも手伝ってくれないと嘆く経営者もたくさんいます。

自給とか、労働契約とか、固定給とか、給料とか、最低賃金法だとか、そんなものにこだわっていたら解決しません。

働く側も仕事を提供する側も、両方とも得をして納得して満足できる労働市場を考えたほうがいいです。

コロンビアのバーもGoogleもそれを編み出したからこそ多くの人に活躍の場を与え、客や広告主など金を出す人にも喜んでもらって、自らも繁盛しているのだと思います。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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