パタヤで見た本当の慈善、閉鎖したホテルが近隣住民にお弁当を無料配布

かぶとたいぞうです。

日本だと「慈善」とか「慈善事業」と言うと、なんとなく胡散臭いですが、ここタイでは慈善が普通におこなわれます。



パタヤではソイブッカオのホテルが食べ物を無料配布

昨日もソイブッカオの閉鎖したホテルの1階にあるレストランで、無料のお弁当と水が配布されていました。

パタヤの慈善:kabutotai.net

新型コロナ対策で閉鎖中のホテル

このホテルは小さいながらも新型コロナ騒動前はファラン(ヨーロッパ人)が多く滞在し、レストランにもファランがいっぱいいました。現在は当局の指導で閉鎖中です。

備蓄していた食材を使ってお弁当を無料配布しようと思ったのでしょう。



ソイブッカオ周辺には職を失った人たちがいっぱい

ソイブッカオ周辺にはバービアやマッサージ店などが多く、今回のコロナ騒動で営業禁止となったため多くの人が職を失いました。彼ら彼女らは食うや食わずの生活を強いられています。

しかし、お弁当を作っている人も配っている人も実は職を失った人たちなのです。ホテルにもまったく収入がありません。そんな中でもお弁当を作って無料配布する姿には心を打たれます。

本当の慈善には宣伝も報道も無い

私は散歩中に偶然出くわして知ったのですが、お弁当の無料配布が始まると、見る見るうちに噂を聞きつけた人で行列ができました。

パタヤの慈善:kabutotai.net

日本の「慈善事業」と違って、宣伝目的や売名行為ではないので、事前告知もないし報道もありません。人知れず始まり、お弁当が無くなったら終了です。



商売のターゲットが違うので何らの宣伝効果もない

並んでいるのはほとんど地元の人たちです。だからファランの旅行客をターゲットにしているこのホテルには、もともと何らの宣伝効果もありません。これが本当の慈善なのです。

こういう光景をタイでは時おり目にします。

今の日本にもこのような光景はありますか

日本ではこのようなことをやっている飲食店やホテルはいったいどれくらいあるでしょうか。私はコロナ騒動の前からずっとタイにいるので分かりません。

しかし、日本の報道やニュースサイトのコメントなどを見ていると、「休業補償を出せ」、「現金を配れ」みたいな話ばかり目にします。



苦しいのはよく分かる、私も同じ

気持ちはよくわかります。まごまごしている政府への怒りもよくわかります。事情もよくわかります。

私もお金に困らない生活をしているわけではありません。日本に帰れずタイでカスカスの生活をしている身の上です。

だけどそれだけでいいのか

しかし、タイの人たちのこのような善行を目の当たりにすると、日本はいつからか人間性のレベルが下がってきたなぁ、と感じてしまうのです。タイに負けていると感じてしまうのです。

今は世界中、誰だって生活に余裕はありません。このような厳しい生活環境の中で人間の本性が現れます。



今は人間の本性が現れる時期、自分の本性と向き合う好機

自分の本性が「地獄」「餓鬼」「畜生」なのか、あるいは「人」なのか「菩薩」なのか。

自分の本性と向き合う絶好のチャンスかもしれません。

おっと、

私も人の批判や批評をしている暇があったら、少しでも具体的に人の役に立つことをしたほうがいいかもしれませんね。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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