かぶとたいぞうです。
札幌の我が家の庭に、毎日必ず来る黒い猫がいます。
けっこう太っているので野良猫ではないと思います。誰かに栄養のあるものを充分食べさせてもらっているような体型です。
はじめは不気味に思って追い払っていた
最初の頃はその黒猫を不気味に思って、見るたびに追い払ったのですが、去年頃からは追い払わなくなりました。
猫がいるとネズミが出ないと聞いたからです。
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パタヤにて
パタヤのアパートの中庭には時々大きなネズミが出ます。私以外ファラン(欧米人)ばかりの住人はネズミを嫌って、大屋さんに猫を飼うよう提案しました。すると大屋さんは知人に頼んで猫を借りてきました。2年くらい前のことです。
借りてきた猫は居心地が悪そうで、しばらくはおとなしくしていました。
「ははぁ、借りてきた猫のようにと言う表現はこういうことを言うんだなぁ」と私は妙に合点がいきました。
猫はネズミを追いかけるようになった
そのうちに借りてきた猫はパタヤのアパートに慣れ、活発にネズミを追いかけるようになりました。すると、ネズミは滅多に出なくなったのです。
札幌の我が家の畑にも時折ちいさなネズミが出ます。この辺は畑が多いので仕方ありません。
パタヤで借りてきた猫を見てからは、我が家に来る黒猫が不気味ではなく、むしろ貴重なありがたい存在に思えるようになりました。わざわざ借りてこなくてもむこうから来てくれるのですから。
昨日も
昨日も我が家の庭を散歩していると、むこうからその黒猫が近づいてきました。実に堂々としており、私の顔を見ても逃げようとしません。まるで我が物顔です。
この家の持ち主は私なのに、その黒猫はまるでこの家の主のような態度、振る舞いで庭を散歩しているのです。
その時私は思い知りました。
この黒猫こそがこの家の真の主なのかもしれない
この黒猫こそがこの家の真の主なのかもしれないと。
彼は年中この家の庭を歩いているのです。冬には雪の上を、春にはまだ草の生えていない土の上を、そして私が帰ってくる直前には、雑草ぼうぼうのジャングルの中を、私がパタヤに戻った後には、食べ残してタワワに実ったキュウリやトマトを眺めながらこの庭を歩いているはずです。
この家の庭は彼の縄張りなのです。彼からしてみれば、私はたまに来るよそ者なのです。
彼こそこの庭の主
猫には土地の所有権も登記もまったく関係ありません。彼は生まれたときからずっとこの家の庭を歩き、自分の縄張りにしてきたのです。この家は以前3年間ぐらい誰も住んでいませんでした。その間も彼はこの家の庭を自由に使っていたのかも知れません。
そして最近たまに来るようになった私は、彼にとってはよそ者なのです。だから私を見ても怪訝な顔をするだけで逃げようともしないのです。
今後は黒猫に尊敬と感謝の気持ちで接する
今後は彼をこの家の真の主と思い、尊敬と感謝の気持ちで接するようにします。充分太っているので餌はあげませんが、ただでネズミ退治をしてくれるのだから感謝して当然です。
彼をなんと呼べばいいのか。
黒猫だからとりあえず「タンゴ」にしておきますか。ちょっと安直過ぎますか。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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