かぶとたいぞうです。
米トランプ大統領が、トランプ関税に対抗しなかった国々に対し、上乗せ関税を向こう90日間停止し、当面は基本関税である10%のみとすると発表しました。
同時に、トランプ関税に対抗して、米国に対抗関税をぶつけてきた中国に対しては、さらに関税率を上げ、とうとう125%もの関税を課すことを決定しました。
中国は「敬意が足りない」
トランプ大統領は中国に対して「敬意が足りない」と非難し、さらに、「近い将来、中国はアメリカや他の国々を搾取する時代が、もはや持続可能でも受け入れられるものでもないことに気付くだろう」と述べ、中国に対する追加関税は即時に発効するとしました。
どさくさの中でEUヨーロッパ連合は20%の追加関税を免れ、10%のみで良くなりました。
バイデン大統領の前にトランプ大統領が1期目の大統領を勤めた時の、「米中貿易戦争」に戻った形です。
「フェイクニュース」は「リーク」だった
早い時期に「フェイクニュース」とされた「90日間の停止」情報は、「フェイク」ではなく「リーク」だったのですね。トランプ大統領は早い時期から90日間の停止を検討していて、それが漏れたのだと思います。
だから「フェイクニュース」とされた後も、株価はそれほど下がらなかったのだと思います。本当は「フェイク」ではなく「リーク」だと、一部の人たちはきっと知っていたのです。
今後はリークが出たら「フェイクニュース」だと言って打ち消す事例がどんどん出てきそうです。何を信じたら良いのかさっぱり分からない時代になりました。
多くの人が翻弄された5日間
結局はハッタリと駆け引きだったのですが、先週の木曜日からこの5日間(5営業日)で多くの人がトランプ関税に翻弄されました。
大きく儲けた人もいるでしょう。思いっきり損した人もいるでしょう。
私は株価がもっと下がったら買おうと思って低い株価で指値買い注文を入れましたが、思ったほど下がらなかったので目的の株は買えませんでした。損も得もしていません。
「踏み絵」
思えば、トランプ大統領がやりたかったのは「踏み絵」でした。米国に対抗せず敬意を払った国には10%の関税で許し、米国に逆らった国には「敬意が足りない」と言って、重い罰則を課したのです。試したのです。
ウクライナのゼレンスキー大統領とのやり取りでも感じましたが、トランプ大統領には覇権主義的な面があります。
でも相手が中国なら、それくらいの強い押し出しがなければ逆にやり込められるでしょう。
「中国はアメリカや他の国々を搾取」
日本も米国に追従して中国製品には思いっきり関税をかけても良いかもしれません。最近アマゾンに氾濫する中国の粗悪品と偽の★5評価、だましの手口などを見ていると、確かにトランプ大統領が言う通り「中国はアメリカや他の国々を搾取」していると言っても過言ではありません。
私も以前中国の食器を使い、それが簡単に割れて手を深く切ったことがあります。それ以来、どんなに安くても中国製品を買ったことはありません。中国の粗悪品は日本から無くなった方が日本国民のためだと思います。だから中国製品に関税をかけて少し高くなってもいいです。高くなったら売れなくなると思います。
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物語はまだまだ続く
これで一件落着のようにも見えますが、物語はまだまだ続くと思います。
米中貿易戦争が再開したのですから、その影響がどう出るのか。米国株は昨夜大きく回復しましたが、このまま上がるとは限りません。中国の出方によっては再度下がることも考えられます。
世界経済の混乱はまだまだ続くし、株の乱高下もまだまだ続くと思います。
私は今日からタークへの旅
私は今日からチェンマイの少し手前のタークという村に移動します。友人がソンクランで里帰りするのに同行して、田舎の宴会に出るのです。
タークでも夜になったら米国株が気になってスマホでチラチラ見ることになりそうです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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