【ウルトラQ】2020年の挑戦、ケムール人の走り方を真似た子供のころが懐かしい

かぶとたいぞうです。

動画サイトで久しぶりにウルトラQを見ました。「2020年の挑戦」という、ケムール人が出てくる回です。懐かしかったです。



ウルトラQ

ウルトラQは1966年に放送された円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマです。

全28話で構成されており、当初は「SF特撮シリーズ」として位置づけられていました。

米国で先行テレビ放映していた『トワイライト・ゾーン』(The Twilight Zone、1959年~)の影響を多分に受けていたと見られ、改めて久しぶりに見ると、ウルトラQのナレーション(石坂浩二)は昔の白黒時代のトワイライトゾーンのナレーションとそっくりです。

奇妙で不思議な物語

奇妙で不思議な物語を毎回異なるキャストと舞台で描き、時折大怪獣が出てくるウルトラQは当時のチビッ子たちに大人気でした。私も毎週欠かさず見ていました。

ちなみに大人気のウルトラQの後継番組として出てきたのがウルトラマンです。ウルトラQが奇妙で不思議な大人の物語だったのに対して、ウルトラマンは正義のヒーローであるウルトラマンが悪い怪獣をやっつけるという単純で子供向けの番組に劣化しましたが、子供にはむしろ大人気で、私も350円の怪獣のプラ人形をずいぶん買いました。



ウルトラQ「2020年の挑戦」

さて話は戻ってウルトラQ「2020年の挑戦」です。

久しぶりに見た新聞記者の江戸川由利子さん(桜井浩子さん)が懐かしかったです。当時、桜井浩子さんは「タケダ、タケダ、タケダ」でおなじみの武田薬品のテレビコマーシャルに頻繁に出ていました。当時のアイドルです。

ケムール人

「2020年の挑戦」のストーリーは割愛しますが、後半に「ケムール人」が出てきます。

目がどこに付いているのか分からないような顔で、「ボァー、ボァー、ボァー」と叫びながら自動車よりも速く走る恐ろしい宇宙人です。体はスピードスケート選手のような体です。

弱ると頭のてっぺんから伸びたチューブから、ぴゅーぴゅーと水を出します。恐ろしく奇妙です。

最後は巨大化して怪獣になり、遊園地のメリーゴーランドを壊したりして暴れますが、東京タワーから発射された特殊光線で人間に倒されます。そして溶けて消えます。



ケムール人を真似るチビッ子続出

放映の翌日から、私も含め、当時のチビッ子たちはみんなケムール人の真似をしました。

手足を大きく振って、「ボァー、ボァー、ボァー」と叫びながらスローモーションのように走ったものです。そして疲れると「ぴゅーぴゅー」と言いながら、頭から水が出てきているような仕草をしたものです。みんなやっていました。とても懐かしいです。

本題

ケムール人の話はまぁいいとして、私がはっと思ったのは「2020年の挑戦」というタイトルです。

1960年代当時、2020年と言えば遠い未来だったに違いありません。少し後の1968年に作られたスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)も当時は遠い未来の話として描いたはずです。

2025年1月現在の私から見ると、2020年は既に過ぎました。5年前です。コロナ禍の真っ最中でした。



昔に描かれた未来像と現在は全然違う

もちろん円谷英二氏もまさか2020年にコロナ禍になるとは知らず、科学技術が極限まで発達した未来を描いていますが、現実はまったく違います。

スタンリー・キューブリック氏に至っては、2001年には人間が普通に遠い宇宙にまで旅行をしているように描いていますが、実際には宇宙旅行に出掛けたという友人は私にはいないし、人類が月まで行った話しすら疑わしいという人もいます。

当時の未来像、未来観と現在の現実はそうとうかけ離れているのです。

当時の前向きで力強い未来像、未来観が懐かしい

今から思えば1960年代(昭和35年~)は高度経済成長の真っ只中であり、全世界が希望に満ちており、どんなことでも実現可能だという信念が漲っていたのでしょう。閉塞感など微塵も感じません。

科学技術は日進月歩で進化し、宇宙旅行も宇宙人とのコンタクトも可能だと信じていたに違いありません。

当時の前向きで力強い未来観が懐かしいです。

ごきげんよう。


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