フィリップモリスがとうとう125ドル。90ドルであわてて売った人を思い出す。長期投資には向かない人だった

かぶとたいぞうです。

今日は少し下がりましたが、フィリップモリス(以下PM)の株価が125ドル付近を付けるようになりました。

私が初めてPMを買ったのは今から6、7年前です。当時の株価は70ドル~85ドル付近でした。



当時のPMの株価

当時のPMの株価は、70ドル近くまで下がった後、必ず80ドル台に戻り、そしてまた70ドル近くまで下がるというパターンを安定的に繰り返していました。

私はPM株を平均75ドルくらいで買いました。

その頃、私は長期投資を始めたばかりだったので、色々な人に長期投資の話をしたくて、会う人会う人に、PMの配当率の話とかをしていました。

私の話を聞いてPMを買った知人

するとある人が自分もやってみたいと言って、さっそくPMの株を1株80ドルで買いました。

買ってしばらくすると、PMの株価が75ドルまで下がった、心配だと、その知人は盛んに私に言ってきました。私はその都度長期投資の心得を話し、狙いは配当であって株価は関係ない、気になるなら株価は見ない方がいいと助言しました。



PMの株価が90ドルを超えると

しかしその後、PMの株価が90ドルを超えると、その知人はあわててPM株を全部売ったのです。

知人はわずかな売買益を得て満足しているようでした。私はその知人には長期投資は無理だと諦めて、もうそれ以上は何も言いませんでした。

どうせ売るなら125ドルになるまで待てば良かったと言ってるのではありません。

私が言いたいこと

私が言いたいのは、たとえ200ドルにまで上がろうと、決して売らない方がいいということなのです。

米国株長期投資の基本的な心構えは、ひとたび保有した株は死ぬまで売らないということなのです。一生配当をもらい続けるということなのです。



例外もある

基本的と言っているのは例外があるからです。

どうしてもお金が必要になった時、その会社が何らかの理由で業績が落ちて回復の見込みが薄い時、その会社が見込み違いだったことに気づいた時などは例外的に株数を減らしたり手仕舞することもあります。

それ以外は死ぬまで保持です。

業績と株価と配当

業績のいい会社は株価も上がりますが同時に配当も上がります。現在PMの配当率は4.3%です。

もしPMの株価が200ドルになって、配当も同じくらい上がったら、PM1株に対する配当は8.6ドルになります。

当時80ドルで買った知人の投資配当率(YOC)は8.6/80で10%を超えるのです。

これがすごいのです。



何がすごいのか

株価が上がったからすごいのではなく、株価と同時に配当も上がることがすごいのです。

10%の配当率って信じられますか。1000万円投資すれば、毎年100万円の配当なんですよ。そして10%にとどまらず、配当が毎年さらに増えていくのですよ。それがすごいのです。

逆の見かた

こうも考えることができます。

株価が200ドルになってから初めてPM株を買った人に比べて、80ドルで買った人は2倍以上の株数を手に入れたのです。安い時に買ったおかげで、少ないお金で多くの配当を得られるようになったのです。そのことがすごいのです。

100万円とか200万円の一時的なあぶく銭ではないのです。一生安定的に高額配当が手に入るのです。それがすごいのです。

分かりますかね。



長期投資に向いているかどうかの分かれ道

分かる人には分かるのですが、分からない人には一生分からないのです。ここが長期投資に向いているかどうかの分かれ道なのです。

今その知人がもしまたPM株を125ドルで買ったとしたら、120ドルまで下がったと言っては嘆き、130ドルか135ドルまで上がったら即売るような気がします。

どんなに説明しても無理なのです。その知人は米国株長期投資には向かないのです。

あなたはどっちですか。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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