かぶとたいぞうです。
6、7年前に仕事を辞め、完全引退したと同時に米国株長期投資を本格的に始めました。
始める前にベンジャミン・グレアム氏の「賢明なる投資家」を読んでおいて本当に良かったと今でも思います。
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おかげで長期投資の何たるかを知り、心構えができました。
先ずはじっくり銘柄選び
グレアム氏の指導にしたがって私が先ず行なったのは、慎重に銘柄を選ぶことでした。
産業分野を選び、トップ企業の中から候補を選び、財務分析をし、商品やマーケットを分析しました。引退して時間があったので、じっくり分析しました。中小企業診断士の資格をとる時に勉強した財務分析が活かされました。
日本株も分析しましたが、当時私が重視していた増配率や連続増配年数などの点で、私のメガネにかなったのは花王くらいでした。
しかし、やっぱり米国株に絞ったので、花王は今でも保留のままです。
米国株に絞った理由
米国株に絞った理由は、米国市場の大きさとチェックの厳しさ公正さ、各企業のガバナンスの強さ、株主重視の姿勢、持ち合いやもたれ合いの無さ、そして配当率が高く連続増配する企業の多さです。
私が選んだ米国株の銘柄は、その後多少の入れ換えがありましたが、今は10社で安定しています。
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長期投資をする上で一番大事なことは
長期投資をする上で一番大事なことは、じっくり銘柄を選ぶことと、ひとたび買ったらずっと持ち続けることです。フラフラしないことです。それには忍耐が必要です。
買い足さない限り、日々の株価は見ないほうがいいかもしれません。買った株が下がれば心が揺れるかも知れません。
それと、株式投資をしていることは他人には言わない方がいいかも知れません。聞かれても銘柄を教えない方がいいと思います。必ず売った方がいい、今のうちに売った方がいい、と言う人がいるからです。
優良企業なら、株価が上がろうと下がろうと確実に配当が手に入る
しっかりとした優良企業なら、株価が上がろうと下がろうと、ほぼ確実に配当が手に入ります。しかも年々増配します。何もしなくても収入が増えていくのです。
心配するとしたら株価ではなく、配当が止まったり、減配する(配当が下がる)ことです。
株価は業績に関係なく上下する
企業の業績が下がり、減配して株価も下がるというパターンも、もちろんあります。しかし、業績が良くて配当もちゃんと出ているのに株価が下がることもよくあるのです。市場全体の雰囲気や気分で株価は頻繁に乱高下します。
だから、日々の株価なんか見ないほうがいいのです。
見るなら決算内容
どうせ見るなら四半期ごとの決算内容です。自分で分析できないなら、複数の分析者の意見を参考にしてください。私も本ブログで時々決算分析をします。
その会社の業績が良くて利益が十分出ているなら必ず増配しますから、毎年の増配率だけを見ても裏読みで全体像はつかめます。財務が苦手な人は、増配率だけ見ればいいです。
私の持ち株は連続増配
私のポートフォリオの主軸であるペプシコ、ゼネラル・ミルズ、P&G、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アッヴィ、コルゲート、ロッキード・マーチンなどは毎年大きく増配しています。業績がいいからです。
銘柄選びがとても大事ですが、自分で企業分析ができない人は、S&Pに連動したファンドに投資したほうが無難です。バフェット氏も、もし奥さんや親戚などに勧めるならそれらのS&Pに連動したファンドだと言っています。
私は自分で銘柄選びができるのでファンドは買いません。ファンドは多少なりとも手数料が取られるし、私の興味の無いハイテクグロース株や金融株が必ず組み込まれているからです。
共通するのは忍耐力
人それぞれやり方は違いますが、共通している点は、ひとたび買ったらずっと持ち続けることです。フラフラしないことです。それには忍耐が必要です。
米国株長期投資で一番大事なことは何かと質問されたら、私は迷わず「忍耐力です」と答えます。
忍耐力さえあれば、あとは全自動。何もしなくとも毎年、毎月、決まって配当が手に入り、しかもどんどん増えていくのです。
フラフラして頻繁に売ったり買ったりしたら、プロ集団と証券会社の餌食になるだけです。
大きく儲けようとは決して思わないこと
大きく勝とうとは絶対に思わないで下さい。株価が2倍になったら売ろうなどとは思わないことです。株の上がり下がりで勝つ確率は2分の1です。丁半博打と同じです。ルーレットの黒か赤にかけるのと同じです。そんなのは投資とは言えません。ただのギャンブルです。
それに対し、配当が入る確率はほぼ100%なのです。その会社が潰れない限り。
塵も積もれば山となる
ちまちまとした儲けかもしれませんが、塵も積もれば山となります。塵と言っても銘柄によってはかなり大きな塵です。
私の持っている株の中で、アッヴィなんかは私のYOC(実際の投資配当率)は既に11.33%にもなっています。それは何を意味するか。
時間はかかるが、元手がほぼ確実に2倍になる
9年で元がとれるということなのです。私の場合は既に5年経ってますから、あと4年で投資金額を配当で全て回収し、その後は配当がただで入ってくるのです。そしてさらに5、6年もすればYOCがさらに上がって初期投資額が2倍になるのです。
15年くらいかけてほぼ確実に投資額が2倍になるのです。それだけではありません。その後もずっと配当が入り続けるのです。私が死んでも子孫が相続して配当を受け取り続けるのです。
すごいことなのです。
丁寧な解説
この点は重要ですから、理解しづらかった人のために噛み砕いてもう一度説明します。
YOC(自分が投資した金額に対する実際の配当率)が11.33%ということは、100万円投資すれば1年で11万3,300円の配当がもらえるのです。10年経てば1,133,000円の累計配当です(実際にはその間も増配するのでもっと多い)。配当だけで元がとれるのです。その時点で株を売れば、10年以内に2倍になるのですが株は売りません。YOC は年々上がりますから、その頃にはYOCは20%まで上がっていると思います。20%なら1年で20万円の配当ですから5年でもう100万円。よって15年間の配当だけで、初期投資額100万円の2倍の累計配当を得るのです。しかも株を売らなければ配当はまだまだ続くし増えるのです。
さらに
配当の一部でも使わずに再投資すれば、資産は雪だるま式に増えます。お金がお金を生むのです。資産家はみんなその方法で資産を増やしています。
速攻で儲けるより確実に儲けるほうがいい
つまり100万円を速攻で200万円にしようとすれば、そうなる確率も全て失う確率も半々ですが、15年かければほぼ確実に200万円になって、さらにもっと増えるのです。
時間がかかるやりかたなので、若い人ほど有利なのですが、若い人ほど速攻で儲けたがります。だから失敗するのです。
長期投資には忍耐力が必要な理由がこれで理解できたはずです。
まとめ
まとめます。
私は米国株長期投資をやって本当に良かったと思います。もっと早くやっていれば良かったと思っています。
ある程度の元手と忍耐力さえあれば誰でも私と同じことができます。だから私はこのブログで繰り返し繰り返し、米国株長期投資をおすすめしているのです。
読者のみなさんが安定して配当を得られるようになることを祈ります。
ごきげんよう。
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「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
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