かぶとたいぞうです。
今年、2024年8月5日に日経平均株価が史上最大の下げ幅を記録しました。そして、急に円が140円台まで上がりました。
その原因を私は未だに理解できません。
きっかけは日銀の利上げ
きっかけは日銀の利上げです。それは私にも分かります。
しかし、そんな些細なことで、なぜあんなにも株が下がり、円が上がったのか。どうして引きずられるように米国株もその他の国の株も下がったのか。
あれは単なるパニックだったのではないかと私は今でも思っています。
主犯は「円キャリー取引」?
報道では主犯は「円キャリー取引」だと言われています。
積み上がった円キャリー取引の巻き戻しが急な円高を引き起こしたのだとまことしやかに語る市場関係者を見ていると、どうも違うような気がします。
分かっているならなぜ先に言わない
そんなことが分かっているならなぜ先に言わなかったのか。
「円キャリー取引が増えに増えているから、日本の金利がちょっとでも上がると世界同時株安になるから気を付けましょう」
なんてことを事前に言っていた人が一人でもいたなら「そうか、その通りになったなぁ」と思います。
事前に言っていた人は一人もいなかった
しかし、そんな警鐘を鳴らしていた人など一人もいませんでした。もしいたなら私にメールを下さい。検証の上その通りなら今後はその人のブログなどをフォローしますから。
本当は日本の金利が上がることをきっかけにパニック売りした人が続出して、パニックがパニックを呼び大変な騒ぎになった。それが真相なのではないかと思うのです。
相場というものは些細なことがきっかけで大きく動くことがよくあるのです。
リーマン・ショックの時も
リーマン・ショックの時もそうでした。未だに主犯はサブプライムローンだと言われていますが、あの時だって事前にサブプライムローンが積み上がっていることに警鐘を鳴らした人は一人もいませんでした。
だいたい、サブプライムローンなんて言葉はリーマン・ショックが起きた後にいきなり出てきた言葉で、リーマン・ショック前にその言葉を知っていた人は(私の回りには)いませんでした。
全て後だしジャンケン、後付けの理由
全て後だしジャンケン、後付けの理由ではないでしょうか。
著名なエコノミストが「リーマン・ショックの原因は積み上がったサブプライムローンだった」と言えば、他の人もみんな「サブプライムローンだ」と言って、それが理由になってしまうのではないかと思うのです。
今回だって誰かが「暴落の原因は積み上がった円キャリー取引だった」と言って、他の人も一斉に「そうだ、円キャリー取引だ」と言っているだけだと思います。
本当の理由は誰にも分からない
サブプライムローンも円キャリーも原因のひとつには違いませんが、それが主たる原因だったら、事前に指摘していた人がいてもおかしくないのです。
本当はもっと複雑で、原因なんてたくさん有るのです。たくさん有りすぎて誰にも分からないのだと思います。
あえて言うなら真の原因は
あえて言うなら憶測と恐怖がパニックを生み、パニックが伝播して売る人が増え、急激な円高と株安が起こったのだと思います。
もちろん信用取引の人も手持ち現金が無くて売らざるを得なくなったでしょう。そしてそれがさらなるパニックを生み、売らなくてもいい人まで釣られて売ったのでしょう。
パニック相場とはそんなものです。
今後はじりじり円安か
ただ、今回の事件をきっかけに、日本政府・日銀は今後の利上げを当面の間は控えるでしょう。そうなればまた徐々に円安になるかもしれません。
相場は先が分かりませんから、なんとも言えないし予想すること自体が無意味ですが。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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