かぶとたいぞうです。
予想はいつもはずれます。天災、天気はもとより株や不動産相場の予想もほとんどはずれます。はずれるというより、わざと逆のことを言っているフシさえ感じます。それぐらいはずれることが多いのです。
アナリストや専門家の相場予想、予測は当たらない
相場は上がるか下がるかしかないのだから、適当に言っても半分は当たるはずです。ところが新聞のコラム、専門誌の特集、情報サイト、情報番組、エコノミスト、アナリスト、コメンテーター、大学教授、その道の権威といわれる人の予想は半分以上はずれます。いや、ほとんどはずれます。わざと逆のことを言っているのではないかと疑うほど当たりません。
大衆は高いときに買わされて安いときに売らされる
30年前私が家を建てた時も、雑誌の特集やテレビのコメンテーターなどはこぞって「日本の不動産はまだまだ上がる。日本は国土が狭いのだから不動産は上がり続けるに決まっている。今買わなければ家は一生買えなくなる」と言ってました。私も当然そうなのだと思いました。ところが、私が家を買ったとたんに不動産は下がり続けました。
今から思うと私は一番高いときに買わされたのです。
2007年の夏ごろ、日経平均は上がっていました。私は日本株の短期売買をやっていました。当時の私は個別株の見立てが分からず、日経平均のインデックスに張っていました。専門家やコメンテーターはこぞって「日経平均は今後まだまだ上がる」と言っていました。私も当然そうなのだと思いました。ところが、私が日経平均を2倍にレバレッジした投信に全力投球したとたんに日経平均は下がり続けました。
今から思うと私は一番高いときに買わされたのです。
しばらくすると、その道の権威も大学教授もニュース特集もこぞって「日経平均はもう上がらない、下がるいっぽうだ」と言い出しました。私も当然そうなのだと思いました。2008年年末、私はこれ以上マイナスを抱えきないと思って投信を狼狽売りしました。ところが、私が投信を全て売ったとたんに日経平均はしだいに上がっていきました。
今から思えば、私は一番安いときに売らされたのです。
アナリストや専門家の言うことを信じた私が馬鹿だった
全ての原因は私にありました。「私も当然そうなのだと」思ったのが失敗の原因だったのです。どうして当然そうなのだと思ってしまったのか。相手がその道の権威だからか。無責任にその道の「権威」の予想を鵜呑みにして、「買わされた」「売らされた」と他人に責任を転嫁しているうちは何をやってもダメだと思いました。
現在の私は他人の予想をまったく信じません。買うか買わないかは自分の判断で行います。
ちなみに自宅はもっと下がると思い一度は売ろうと思いましたが、ばかばかしくなって売りませんでした。少子高齢化の影響で土地不動産はもっともっと下がると言われていましたが、実際には現在不動産は少しずつ上がっています。売っていればまた、「一番安いときに売らされた」ことになっていたでしょう。
SF:巨大な力が大衆を逆の方向に誘導している
SFというか陰謀説というか、架空の話ですが、最近思うのです。
国家連合、国際的巨大組織、何らかの「組織」が大衆をミスリード(まちがった方向へ誘導)して、相場の逆張りをする。そして広くあまねく人々からお金を巻き上げているのではないかと。税金なら文句を言われますが、この方法だと文句は言われませんし、お金持ちから広く徴収できそうです。
世間を動かし、上がる上がると宣伝して、みんなが買って相場が上がったら「組織」は大量に売り浴びせて巨富を得る。そしてこんどは逆に下がる下がると宣伝して、みんなが売って値が下がったら「組織」は買い占める。それを定期的に行なって世界中から利益を吸い上げる。
アナリストとか専門家と言われる人は実は「組織」の一員。それらの「権威」が言うのでテレビも新聞も専門サイトも取り上げて同調する。ついでにどうでもいい「コメンテーター」なども適当に口調を合わせる。そして多くの人を逆の方向へ誘導する。
すべて私の空想ですよ。でもそんなことを空想させるほど予想はいつも真逆の結果となります。
巨大組織が操っているかどうかは別にしても、この世には世間の論調に踊らされてカモになっている人と、冷静に観察してカモを食っている人の両方がいるような気がします。そして今までの私はまちがいなくカモだったのです。
米国株は暴落するのか、上がり続けるのか
私を含めてたいていの人が参考にしている情報は次のようなものだと思います。
- ロイター
- ウォールストリートジャーナル
- フィナンシャルタイムズ
- 専門家のブログ
- その他専門誌や情報サイト
それらのいわゆる「権威」が何を言っているか、しばらく耳を澄まして聞きましょう。適当なことを書いている素人のブログなどは外します。
- 米国株は暴落すると言う論調が強い→上がり続けるかもしれない
- 米国株は順調に上がり続けるという論調が強い→暴落するかもしれない
- 両方の論調が拮抗している→極端な上下はないかもしれない
最近はどの新聞もどのサイトも我が身を守るために賛否両論を取り上げています。また目立とうとして何の根拠も無く大方の予想の逆を言う素人ブロガーも増えています。それらを冷静にフィルターで取り除いて判断することが大切です。
巨大な「組織」が大衆をミスリードしているかどうかは分かりません。でも相場の予想が難しいのは事実です。たいていは当たりません。専門家や権威の論調に影響されてはなりません。むしろ裏があるのではないかと疑うぐらいがいいです。そして常に自分の冷静な判断で行動したほうが賢明です。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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