【米国株長期投資】ゼネラル・ミルズの例。株を売って1回きりの100万円より、毎年5万円づつの配当

かぶとたいぞうです。

今日も長期投資のお話です。

「株を売って1回きりの100万円を得るより、毎年5万円づつ配当を得るほうがありがたい」

そう聞くと、あなたはどのように感じますか?



ギャンブラーなら

「株を売って100万円の利益を得たら、その金でまた株を買って、また上がったら売って更に儲ければいいじゃないか」

そう考える人もいるかもしれません。ギャンブラーです。しかし株の売買で儲け続けるのは至難の業です。たいていは勝ったり負けたりの繰り返しになります。

売るのは1回きり

だから、もし思うように株が上がって、その株を売って売買益を得るなら、それは一回きりの利益だと考えたほうが現実的です。

その利益を元手に次の株を買ったとしても、勝つか負けるかは分からないのです。また最初からやり直しなのです。



ゼネラル・ミルズの例

私がゼネラル・ミルズ(GIS)を初めて買ったのは2017年の9月でした。5年半前です。最初に買ったときの株価は52ドルでした。

その後ゼネラル・ミルズの株価がだんだん下がっていき、とうとう2018年の12月には株価が37ドルまで下がりました。連続増配をストップして人気が下がったからです。

私はその時、何回かに分けて、ゼネラル・ミルズの株を思い切って大量に買いました。

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どうして買ったか

増配は止まりましたが、当時のゼネラル・ミルズの財務状態は良く、割安だと感じたからです。無理して増配を続けるより、一度増配をやめて、キャッシュに余裕を持ったほうがいいと思いました。

増配をストップしたとはいえ、ゼネラル・ミルズは100年以上減配することなく配当を出し続けている老舗です。



私の判断は正しかった

私の判断は正しかったようで、その後株価は上がり、増配も復活しました。

ゼネラル・ミルズの現在の株価は、だいたい80ドルです。私は平均40ドルちょっとで買っているので、株価は2倍になっています。

ゼネラル・ミルズの現在の配当は、1株に付き1年間で2.16ドルです。現在株価に対する配当率は、2.75%ですが、私の取得価額に対する配当率(YOC)は約2倍の5%です。

ゼネラル・ミルズをいま売れば

つまり、今まで合計でゼネラル・ミルズの株を100万円分買ったとしたら、今売れば200万円で売れるので100万円の利益になります。売らずに持ち続けたら、毎年5万円の配当を貰い続けることができます。

ここで、売るかどうかで、あなたの運命は決まるのです。



売るか、持っているか

売ればたった1回きりですが100万円を得られます。売らなければ、毎年(実際には年に4回に分けて)5万円づつもらえます。

長期投資家なら当然毎年5万円を選びますよね。だって20年で元が取れて、あとは(ゼネラル・ミルズが潰れない限り)未来永劫配当がもらえるのですから。

ゼネラル・ミルズには可能性がある

ゼネラル・ミルズは一度増配をストップしていますが、最近はまた連続増配しています。YOCは少しずつ上がり、そのうちに10%になるかもしれません。そうなれば、毎年の配当は5万円ではなく10万円にまで増えるのです。

ゼネラル・ミルズにはそんな可能性だってあるのです。



1千万円だったら

もしゼネラル・ミルズに投じたお金がその10倍の1千万円だったらどうか。売れば1千万の利益です。売らなければ毎年50万円の配当が入ってきます。

1千万円の利益なら売りますか?

私は売らない

実際、私がいま持っているゼネラル・ミルズの株数は、それに近い状況です。

私は、いま売って1千万円を得ても仕方がないと思っています。無駄使いするか、それが嫌で別の株を買うしかありません。

それなら気に入って買ったゼネラル・ミルズを、これからも後生大事に持っていたほうがいいのです。



あなたには売らないという判断ができるか

どうでしょう。あなたなら正直なところ売りますか。持っていますか。

もし売ると思うなら、株には一生手を出さないほうがいいかもしれません。

株は上がると思えば下がるし、下がると思えば上がります。株の売買で儲けることのできる人はあまりいません。儲けようと思っても儲からないのが株なのです。

売って儲けようと思っても儲からないのが株

私は最初から長期投資のつもりでゼネラル・ミルズの株を買ったので、長い期間持っているうちにたまたま株価が上がり、今売れば利益を得られる状態になったのです。

もし、最初から値上がりを期待して儲けようと思ってゼネラル・ミルズの株を買ったのなら、ここまで長く持っていられなかったでしょう。功を急いで判断を誤り、きっと損をしたに違いありません。株の売買とはそんなものです。



長期的な視座に立った損得勘定

長期投資は長期的な視座に立った損得勘定ができる人にしか向いていないのかもしれませんね。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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