かぶとたいぞうです。
タイではマンゴーがだいぶ安くなりました。
先日、いつも買い物に行くブッカオ市場で、腐りかけたマンゴーを1袋3つ入りで20バーツ(80円)で買いました。それほど大きくないので目かたは1kgまではなかったと思いますが、20バーツなら安いです。
現在のマンゴーの相場
現在マンゴーは1kgあたり40バーツくらいですが、安い店ではすでに1kgあたり35バーツで売っています。これからますます安くなり、3月に入ると1kgあたり30バーツが当たり前になります。
だから腐りかけの1袋20バーツは驚くほど安いというわけではありません。でも見ているうちによく熟れたマンゴーを食べてみたくなって買ったのです。
その日のうちに1つ食べてみると
買ったその日のうちに1つ食べてみました。とても甘くて美味しかったのですが、早く食べないと危ないと思うぐらいに腐りかけていました。
翌日の夜、残りの2つをすべて切りました。皮をむいて包丁を入れて果肉をぞぎとり、黒くなったところは捨てました。
残りを一気に
1口大にカットした果肉をスープ用のボールに入れてそのまま食べようと思いましたが、サンソンがあったので試しにふりかけて食べてみました。
これがメチャ美味かったです。
サンソン
「Sang Som」(サンソン)とは、タイの人気のラムです。タイの人たちは「タイ・ウィスキー」と言いますが、れっきとしたラム酒で、安い割には甘くて美味しいです。
サンソンをふりかけた腐りかけのマンゴーを1口食べた瞬間に、ある味を思い出しました。
20年前
20年ぐらい前。
当時私は中南米にハマっており、特にコロンビアには毎年行ってました。
ある年にコロンビアから年代物の高級なラム酒をお土産に買ってきたのです。ちょうど折よく親しい人が高い夕張メロンを持って遊びに来たので、そのメロンを半分に切り、中の種をとって真ん中のくぼみに高給ラム酒をたっぷり注ぎ入れてかき混ぜて一緒に食べました。
芳醇な味と香り
メロンは相当に熟れており、高級ラム酒とよくマッチして、なんとも例えようのない芳醇な味と香りがしました。
「あの時の味だ」
メロンとマンゴーでは随分違います。それに年代物の高級ラム酒とサンソンでは味が大違いです。
それなのに、あの時の味を彷彿させるほど、腐りかけのマンゴーとサンソンは絶妙な味を醸し出したのです。
本当です。
原価はだいぶ違うが
原価がだいぶ違います。夕張メロンとコロンビアの年代物のラム酒のほうは、原価だけでも何万円もしました。腐りかけのマンゴーとサンソンなら同じ量で100円もしません。
でも、腐りかけのマンゴーとサンソンはタイにいなければ味わうことができません。
タイにいらっしゃる人は一度試してみてください。
よく熟れたマンゴーでなければこの味は出ません。
本当にうまいです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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