【米国株】CPIが予想を下回り、はじめは調子よく上がった米国株だったが、途中から様子見に転じた

かぶとたいぞうです。

昨夜は早い時間にCPI(米消費者物価指数)の発表がありました。

内容は良く、米国では物価上昇が鈍化している事が分かりました。



11月のCPI

11月CPIの前月比上昇率は0.1%と予想の0.3%より低く、前年比上昇率も7.1%と昨年12月以降で最低の伸びでした。

これを受けて、昨夜から開催されているFOMCでも利上げ幅の縮小が検討されているはずと見た米国株市場は、はじめのうちはぐんと上がりました。

しかしその後は慎重論も出てきて株価は落ち着き、最終的にはちょっと上がった程度に収まりました。

昨夜の終値の前日比

昨夜の終値の前日比は、NYダウで+0.30%、S&P500は+0.73%、ナスダックは+1.01%、かぶとたいぞうポートフォリオは+0.07%でした。

米10年国債利回りは3.501%まで下がり、その影響でナスダックが特に上がり、ドル/円は135円台まで下がりました。



昨夜の慎重な姿勢は正しい

一昨日の米国株市場が少し上がり過ぎてましたから、昨夜の慎重な姿勢は正しいと思います。

11月のCPIは確かに予想を下回りました。しかし冷静に考えると、前月比上昇率が0.1%ということは、まだ先月よりも物価が上がっているのです。前年比上昇率が7.1%ということは去年よりうんと物価が上がっているのです。

まだインフレは続いている

物価の上昇率の伸びが鈍っただけで、まだ物価が少しずつ上がっている最中なのです。

FRBやFOMCが簡単に利下げに転じるわけがありません。せいぜい利上げ幅を少しだけ下げて様子を見るはずです。

しかも高い利率がしばらく継続するはずです。



利上げ率0.50%はすでに織り込み済み

市場は一昨日までにFOMCの利上げ率0.50%を織り込み済みのはずです。

これから株価がさらに大きく上がるとしたら、今夜遅くにFOMCの利上げ率0.50%が確定し、その後パウエルFRB議長がハト派発言をし、年末商戦の好調な経過が市場に報告される場合にかぎるでしょう。

ただ、12月は歴史的に株価が上がる時期ですから、なんとなくムードでジリジリ上がっていくような気もします。

ごきげんよう。


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