かぶとたいぞうです。
昨夜の米国株式市場は思った通りの展開でした。
FOMC終了後のパウエルFRB議長の会見が始まる前までは、利上げ幅0.50%決定に喜び浮かれて値を上げていた米国株相場でしたが、パウエル議長の会見が始まると、途端に値を下げていきました。
パウエル発言の要旨
昨夜のパウエル発言の要旨はこうです。
- CPI(米消費者物価指数)は10月、11月と2ヶ月連続で下がったが、まだインフレが鈍ったという確実な証拠にはならない。まだ警戒が必要
- 現在進めている積極的な利上げは、終了には近づいていない
- 今回は利上げ幅を0.50%としたが、今後もしばらくの間、利上げの継続が必要
※
-
23年と24年の金利予測はいずれも今年9月時点の予測から引き上げられた。FOMC参加者の予測中央値では、政策金利は来年末に5.1%、24年に4.1%との見通し
- インフレ率が持続的な形で2%へと低下していると委員会が確信するまで、利下げが検討されることはない
※
- 来年(2023年)の夏ごろに、ようやく不動産などの値段が落ち着くと予想する
- 物価安定を回復させるには、景気抑制的な政策スタンスをしばらく維持する必要がある(たとえ不景気になっても利上げと量的金融引き締めの継続が必用だ)
パウエル発言は今までと同じ論調で、いささかもブレていません。
今までと違う点
今までと違う点があるとしたら、米国の最終金利がいままで予想されていた4%台から5.1%に上がったことくらいです。
5.1%の金利が長く続けば、必ず米国の景気に悪い影響を与えますから、市場が驚いて株価が引き締まったのもうなずけます。
昨夜の終値の前日比
昨夜の終値の前日比は、NYダウで-0.42%、S&P500は-0.61%、ナスダックは-0.76%でした。
かぶとたいぞうポートフォリオは逆に上がって+0.40%でした。私の保有株は景気に左右されない銘柄が多いので上がったのだと思います。
ファイザーが+2.66%、ロッキード・マーティンが+1.03%上がりました。他も少しずつ上がっています。
昨夜の値動きは予想通り
昨夜はパウエル発言で米国株が全面的に下がりましたが、これは予想通りでした。
FOMC前に期待が高すぎて米国株は上がりすぎていました。だからパウエル議長が水をさして、株価を下げるのではないかと思っていました。
むしろ、もっと下がると思っていた
ただ、もう少しタカ派的な発言で、株価ももう少し大きく下がるような気がしていました。
だから、昨夜の下がり具合はむしろ物足りないぐらいでしたが、まぁまぁ順当な反応だったと思います。
今後年末商戦の結果が良ければ、クリスマスムードで株価が少し戻るかもしれませんね。
ごきげんよう。
【関連性の高い記事】
【かぶとたいぞう有料ノート】
この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。
【あわせて読みたい】
同じカテゴリーの最新記事5件
-
昨日は日経平均が4.24%も下落。アメリカがクシャミをすれば日本は肺炎になるのか -
【米国株長期投資】1億円あったら年間300万円~400万円の配当。では1億円がなければどうするか -
【米国株】NYダウが2日連続で史上最高値を更新。終値は4万1563ドル。今後も上がるのか -
【米国株】パウエルFRB議長は予想通り9月の利下げを示唆し、やっぱりドルは下がり米国株は上がった -
南海トラフ地震は臨時情報から2週間経っても来なかった。株価予想も地震予報と同じで、いつも当たらない
「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
記事のカテゴリー/タグ情報