かぶとたいぞうです。
やっぱり米国株は上がりました。
NYダウは5営業日ぶりに反発し、前日比401ドル97セント高の3万2403ドル22セントで終えました。
各株価指標の前日比は、NYダウで+1.26%、S&P500は+1.36%、ナスダックは+1.28%、かぶとたいぞうポートフォリオは+0.70%でした。
雇用統計は良かった
昨夜発表された10月の米国雇用統計はまぁまぁ良い内容でした。
失業率こそ9月の3.5%から10月は3.7%と少し上がりましたが、非農業部門の雇用者数は前月比26万1000人増と市場予想だった20万5000人増を大幅に上回りました。時間当たり平均賃金も上昇しました。
なのに米国株が上がった
この結果を受けて、今までの理屈なら「FRBが心置きなく利上げを継続する環境が整った」と判断して株価が下がるところです。しかし昨夜は逆に米国株が全般的に上がったのです。
新聞各紙は「雇用統計の内容が悪かった」とか「強弱入り乱れた」とか、苦しい理論展開で昨夜の株高の原因を雇用統計にからめて説明しようとしていますが、まったく説得力がありません。
パウエル発言で下がり過ぎた分を戻しただけ
先日のパウエル発言に過度に反応して株価が下がり過ぎたので、その反動で上がっただけなのです。
それと、雇用統計の内容に関わらず株価が上がるのは、やはり強気相場の表れです。強気相場の時は、発表される経済指標がどんな内容でも、株価上昇の理由付けになります。
強気相場
米国株に期待し、株価を上げたがっている人たちがたくさんいることの表れなのです。まだ米国株をみはなしていない人たちが世界中に大勢いるということなのです。
だから、今後どんな経済指標が出てこようとも、米国株が一方的に下がり続けることはないような気がします。少なくとも上がったり下がったりしながら、ときおり大きく反発するのではないでしょうか。
ハト派よりに変わったFRBやFOMC関係者の発言
それと最近少し気になっているのは、FRBやFOMC関係者の発言が少しハト派よりに傾いてきている点です。
ちょっと前までは、株価が上がろうとすると決まってFRBやFOMC関係者が水をさすような発言をしました。
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株価が上がる方向の発言
まるで株が上がることを快く思っていないかのような態度でした。しかし最近は逆に株価が上がる方向の発言をするようになったのです。
きっかけはウォール・ストリート・ジャーナルの12月利上げ幅縮小検討開始の記事でした。以来、ハト派よりの発言が見立ちます。
ボストン連銀のコリンズ総裁
昨夜は、ボストン連銀のコリンズ総裁が「金融政策の焦点は政策金利を迅速に引き上げることから、十分に引き締め的になるような金利の最終的な到達点を決めることに移っている」と講演で話しています。
リッチモンド連銀のバーキン総裁も「利上げペースを緩める可能性がある」と米CNBCのインタビューに答えています。
12月からの利上げ幅縮小検討は既定路線か
関係者は市場が驚かないように、先々の政策を少しずつ匂わすことがありますから、12月から利上げ幅の縮小を検討することは既定路線なのかもしれません。
しかしそれを明言すると、過度な期待から10月のように相場が過熱するので、パウエル議長はわざと強めに警告したのかもしれません。
すべて私の想像ですが、市場関係者の中にも私と同じように感じている人が多く、それが強気相場を支えているような気がします。
次は本命CPI
さて次の重要指標は来週10日に発表される米消費者物価指数(CPI)です。
FRBにとっては、これが本命なので、結果によって政策が大きく変わる可能性もあり、みんなが注目しています。
もしインフレ率が下がっていれば、12月の利上げ幅縮小検討は現実的な方向に向かい、本格的な株高へのターニングポイントとなるでしょう。
もしCPIが悪くても
でも、もしCPIが悪くても、前述の通り強気相場が株価を支え、一方的に下がることはないでしょう。また上がったり下がったりを繰り返しながら、少なくとも暴落にはならないような気がします。
インフレが収まるまではこんな相場が繰り返し続き、インフレが収まったら一気に株価が上がるかもしれません。だから米国株を買うなら今だと思います。
買うならいつだって今
まぁ、長期投資なら米国株を買うのはいつだって今ですけど。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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