【米国株】期待と楽観で3営業日続伸の米国株に要注意。ドル/円相場はまったく動かず

かぶとたいぞうです。

昨夜のNYダウは、一昨日までの流れを受けて3営業日連続の値上がりとなりました。終値は前日に比べて337ドル12セント高い3万1836ドル74セントでした。

12月以降、FRBによる利上げ幅が縮小するのではないかという期待と、米企業業績がそれほど悪くないのではないかとの期待が背景にあります。



FRBの利上げペース減速の期待

NYダウのこの3日間の値上がり幅は1500ドルを超えました。

昨夜発表された米国の住宅価格や消費者心理に関する経済指標は市場の予想を下回り悪い結果でした。指標が悪かったにも関わらず、米国株が上がったのは、指標悪化でFRBの利上げペースがさらに減速するのではないかとの期待が生まれたからです。

楽観的過ぎる

1つ1つの指標の影響を受けて金融政策を左右するほどFRBはヤワではないと思いますから、市場の読みはいささか楽観的過ぎるように思います。

それだけ米国株回復への期待が大きいのでしょう。



各株価指標の終値

各株価指標の終値の前日比は、NYダウで+1.07%、S&P500は+1.63%、ナスダックは+2.25%、かぶとたいぞうポートフォリオは+0.40%でした。

10年国債金利は4.1%まで下がりました。長期金利が下がれば買われやすいハイテク株、グロース株が特に上がり、それらの銘柄が多いナスダックが結構上がっています。

期待と楽観

米国の長期金利が低下したことや、この日も発表が続いた米大手企業の四半期決算がまぁまぁ良かったことも安心材料となり株価上昇につながったようです。

ただ、前述の通り、今の連日株高は期待と楽観で成り立っているように思います。



今月に入り10.8%も上がったNYダウ

NYダウは今月に入り25日までに10.8%も上がりました。S&P500も7.6%も上がりました。

その間、9月の米雇用統計や消費者物価指数(CPI)を受けてFRBによる利上げは更に進むことが確実視され、米長期金利は3.83%から4.10%にまで大きく上昇しているのです。

要注意

普通なら株価は下がる局面のはずです。あるいは上がったり下がったりが適当でしょう。

それがここまで勢いよく上がるのは、やはり期待先行としか思えません。

私は超長期投資家なので、株の上がり下がりは気になりませんが、短期投資家の人は注意が必要だと思います。



米国株の本格的な回復はもっと後

このまま米国株が上がり続けることに期待しないほうがいいと思うのです。

株価が本格的に回復するのはもっと後で、まだしばらくの間は、株価は上がったり下がったりを繰り返すと思うのです。

ドル/円は動かず

ドル/円は148円台で止まったままです。2、3日は動かないのではないでしょうか。

次に大きく動くとすれば、今週10月27日(木)、28日(金)に開かれる日銀政策決定会合の後でしょう。

ごきげんよう。


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