かぶとたいぞうです。
昨夜のNYダウは反落し、前日比313ドル安の30,706ドルで終えました。約2カ月ぶりの安値水準です。
終値の前日末比は、NYダウで-1.01%、S&P500は-1.13%、ナスダックは-0.95%、かぶとたいぞうポートフォリオは-0.43%でした。
FOMCの結果発表を待たず、米長期金利が上がった
現在開催中のFOMCの結果発表を待たず、米長期金利が3.5%後半から3.6%くらいにまで上昇し、米国株は広範囲に下落しました。
FOMCの結果発表は日本時間で明日の朝になると思いますが、金利は引き続きけっこう上がるだろうとみんな予想しているのです。今夜の米国株も振るわないと思います。
インフレ時の金利と債券と株
さて今日はいい機会なので、インフレ時の金利と債券と株について考えてみたいと思います。
現在米国の長期金利は3.6%にも達しています。ということは、10年ものの米国債を買えば毎年3.6%もの金利がもらえるということです。
いま米国債を買ったら得か
100万円分の米国債を買えば、毎年36,000円の金利がもらえるのです。相手は米国政府です。潰れる心配はありません。日本の銀行に預けるよりよっぽどいいのではないでしょうか。
3.6%の金利といえば、手堅い株の配当より高いです。私の主力株であるペプシコやP&Gの配当率は3%未満です。
株より米国債か
ペプシコやP&Gも堅牢な会社ですが、米国政府はもっと堅牢なはずです。
だったら私も株を売って米国債に乗り換えたほうがいいのでしょうか。
答えはNO
いいえ。私は株を売って米国債を買おうとは思いません。
なぜなら、米国のインフレが続く限り金利はまだまだ上がり、米国債はどんどん値下がりするはずだと思うからです。
100万円で買った米国債が50万円になるかも
先程の例でいうと、100万円分の米国債で36,000円の金利がもらえるのですが、その米国債はちょっと前までは120万円で売り買いされていたものなのです。120万円の36,000円は3%です。もっと前は150万円だったと思います。
ということは、100万円で買ったら米国債は、今後あっという間に80万円にまで下がり、ついには50万円にまで下がるかもしれないのです。
その時の金利は7.2%
金利は固定で36,000円ですから、その時の金利は7.2%になります。
現在米国のインフレ率は8%を超えています。今後もっとインフレが進めば、金利がそれぐらい高くなっても不思議ではないのです。
つまり、インフレが止まらなければ金利がどんどん上がり、債券はとことん下がる可能性があるのです。
だから債券は下がる
みんなそれを知っているから債券を売るのです。売る人が多ければ下がるのです(逆に金利は上がるのです)。
業績が悪化した高配当株の値が下がって、ますます高配当になるのと似ています。
株はそこまでは下がらないかも
いっぽう株式はそこまでは下がりません。インフレ時に業績を上げる会社もあるからです。
金利と違って配当は変動します。インフレで売価が上がって売上が上がれば利益も上がり、配当が増えます。配当が増えれば株価も上がります。
インフレになれば必ず下がる債権、下がらないかもしれない優良株
インフレになれば必ず下がる債権より、下がらないかもしれない優良株を持っているほうがよほどリスクヘッジになるのです。
ちなみに現金が一番インフレに弱いから、現金を持っているよりは米国債のほうが金利が高いぶんマシです。
日本の預金を米国株に?
特に日本の預金は金利がつかないので、米国債を長期で持って、インフレが終わるまで売らなければ少しは得するかもしれません。
しかし、自分が買った米国債が日に日に下がるのを見て耐えられるかどうかです。
インフレ時には商品が一番強いが
インフレ時に一番強いのは物です。商品です。穀物、原油、天然ゴム、鉱物。
しかしそれらを買っても保管する場所がなく、商品先物取引はリスクが高くて恐ろしいので素人にはおすすめできません。
やっぱり地味な生活関連の米国株
やっぱり生活関連の地味な優良メーカーの株が一番無難だと思います。
私は自分の保有株をしっかり持ち続けます。そして生活をケチッて節約してでも、できる限り配当再投資で持ち株を増やします。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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