かぶとたいぞうです。
昨夜の米国株は大きく下がりました。
前日比でNYダウは2.4%下がり、S&P500は2.8%も下がりました。
でもよく見ると、大きく下がったのはハイテク株、グロース株で、バリュー株はそれほど下がっていないようです。
大きく下がったハイテク株、グロース株
思いつくままに列挙すると、ハイテクグロース株の代表とも言えるグーグルが3.6%の下落、アマゾンは4.6%の下落、アップルは3.7%の下落、メタ(フェイスブック)は3.2%の下落、マイクロソフトは3.7%の下落でした。
いずれも前日比でS&P500を超える下落率です。
それほど下がらなかったバリュー株
いっぽうバリュー株のほうは、私の保有株で言うと、ペプシコが0.25%の下落、ジョンソン・エンド・ジョンソンで0.72%の下落、ファイザーは0.16%の上昇、P&Gは1.7%の下落と、いずれもNYダウ平均やS&P500ほど下がっていません。
グロース株とバリュー株はシーソーだけど
グロース株が上がった時は、バリュー株が下がり、バリュー株が上がった時は、グロース株が上がるというように、グロース株とバリュー株はまるでシーソーのように逆の動きをします。
だから今回はたまたまグロース株が大きく下がった番で、次回はバリュー株が大きく下がる可能性もあります。
しかし、ここ1ヶ月くらいの値動きを見ていると、グロース株が下がる回数のほうが多いように感じます。
グロース株からバリュー株へのシフト?
「投資家がグロース株からバリュー株へシフトしている」と言う人もいますが、そうなのかもしれません。
グロース株が大きく下がる時に、つられてバリュー株も少し下がります。
値上がりを期待してバリュー株に投資した人もいるからです。
そういう人はグロース株が大きく下がると慌てて自分が持っているバリュー株も下がるのではないかと思って持ち株を売ります。売らなくてもいいのに売ってしまうのです。
グロース株が大きく下がる時にバリュー株も少し下がることがある
そしてバリュー株を手放す人が増えると当然株価が下がっていきますが、ある程度下がったら絶好の買い場だと思って拾っていく人たちがいます。真の長期投資家たちです。わたしもそうです。
かくしてグロース株が大きく下がる時にバリュー株も少しだけ下がるのです。
変わるのはオーナー
その間にバリュー株の持ち主が変わります。値上がりを期待して買った人から配当を期待して長期保有する人へオーナーがシフトするのです。
「投資家がグロース株からバリュー株へシフトしている」と言うより、「グロース株投資家が次々と退場して、バリュー株投資家が残る」と言ったほうが正確かもしれません。
売買益狙いから配当狙いへのシフトとも言える
あるいは「値上がりを期待して売買益だけに目を向けていた短期投資家が株式市場から去っていき、配当狙いの長期投資家が残る」と言ったほうが、もっと分かりやすいかもしれません。
中にはグロース株投資家だった人がバリュー株投資家に転向する例もあるかもしれません。
短期投資と長期投資とでは基本的な考え方がまるで違う
ただ、短期投資と長期投資とでは基本的な考え方がまるで違うので、せっかく長期投資を志してバリュー株を買っても、ちょっとしたことで動揺してすぐに売る人がいます。
バリュー株長期投資を志すなら、基本的心構えからしっかり学ぶ必要があります。
ベンジャミン・グレアム氏の「賢明なる投資家」は古典だが最良の書
ウォーレン・バフェット氏の師匠でもあるベンジャミン・グレアム氏の書いた「賢明なる投資家」は古典ですが今でも最良の本です。
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本気でバリュー株長期投資をするつもりなら一度は読むべき良書です。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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