かぶとたいぞうです。
バイデン大統領の一般教書演説を中継で見ました。素晴らしい演説でした。
ウクライナのゼレンスキー大統領もそうですが、西側諸国のリーダーたちは、こういう時に人の心をゆすぶる演説ができます。拍手が沸き起こります。みんなスタンディングです。
どこかの国の総理大臣と比べてしまう
原稿を見ながら失言などしないように言葉を選んで、「えー」とか「うー」とか「まぁ」とか言っている、どこかの国の総理大臣とは迫力が違います。
バイデン大統領の演説を聞くと、ウクライナ情勢に関してはこうです。
バイデン大統領の一般教書演説抜粋(ウクライナ情勢)
米国はロシアの侵攻を決して許さない。米国はNATO諸国に増兵し、ロシアがNATO諸国に攻め込むスキを与えない。ウクライナには軍事支援を含む支援をする。しかし、ウクライナに米兵を送ってロシアと直接戦うことはしない。
前回の演説と同じです。趣旨一貫しています。
ロシアは核兵器を使うか
気になるのはロシアが核兵器を使うかどうかです。今のところ、大方の意見は「使わないだろう」ということになっています。
BBCによると、英国の政府情報組織(インテリジェンス)も米国の政府情報組織と同様に、「ロシアが核兵器を準備しているという動向や兆候は今のところつかんでいない」らしいです。
プーチンのただのハッタリだったらいいのですが。
中国の動き
ここに来て巧みな動きを始めたのが中国です。ウクライナの要請を受けて、ロシアとウクライナの仲介役を引き受けるかもしれません。
これが実現すると、中国はいきなり世界の表舞台に躍り出ます。
日本にも仲介役のチャンスがあった
本当はこの役を日本が担うチャンスも一瞬だけあったのです。日本が欧米と足並みをそろえてロシアに対する経済制裁をするかどうか躊躇していた時です。
しかし肝心な役者が怖気づいてしまって、また腹が痛くなったのでしょう。実現しませんでした。
日本が再び世界の表舞台に出ていく千載一遇のチャンスを逃したのです。
中国の習近平国家主席が世界のリーダーになる日はあるか
このままでは中国の習近平国家主席が世界のリーダーとなり、バイデン大統領のせっかくの名演説も霞んでしまいます。もちろんそれを一番恐れているのはバイデン大統領です。
ただし、中国はロシアの立場、つまりNATOが東側に勢力を拡大することを阻止するという立場を支持しています。だから中国が仲介すると、停戦の条件としてウクライナがNATOに加盟しないという言質を取られると思います。それをウクライナのゼレンスキー大統領が飲むかどうかです。
各国の複雑な関係
ウクライナと中国は仲がいいです。中国はロシアともまぁまぁ仲がいいです。中国とロシアは米国と仲が悪いです。ウクライナは米国がリーダーであるNATOに入りたがっています。とても複雑です。
日本はどの国ともそこそこ仲が良かったので、仲介役を引き受けるチャンスを逃したのが悔やまれます。
ウクライナ戦争は長引くかもしれません。
昨夜の米国株式市場
昨夜の米国株市場はNYダウもS&Pもかなり下がりました。
おそらく3月の金利上昇幅が予想より大きくなるかもしれないとの懸念が広がったのでしょう。
今日のバイデン大統領の一般教書演説でも、ガソリンや灯油の価格を抑えるために最大限の努力をすると力説していましたが、米国のインフレは思っていた以上に進んでいます。
金利を上げ過ぎると景気後退も
ただ、景気が良くて物価が上がっているのなら金利を上げて過熱を抑えるのが定石ですが、ウクライナ情勢で物価が上がっているのなら高金利は景気を悪くします。
米国株式市場はそれを懸念して株価を下げているのかもしれません。
私は長期的視点でものを見ていますから、米国株が下がるのは歓迎で、下がれば買うだけです。米国経済は中長期的には安泰だと思っています。
その姿勢にいささかのブレもありません。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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