かぶとたいぞうです。
日本時間の昨夜、ロシアによるウクライナ侵攻以来、初めての両国代表団による会合がベラルーシで開かれました。
5時間に渡った交渉はこれと言った解決は見ないものの、事件も事故もなく順調に終わり、交渉は継続するという合意を得て終了しました。
交渉中に開いた昨夜の米国株式市場
この交渉中に開いた昨夜の米国株式市場は、交渉の行方を占いながら一進一退しました。そして結局は前述の交渉結果を受けて、やや下がりで終了しました。
昨夜の米国株はちょい下がり
終値はNYダウが先週末比-0.49%、S&Pは-0.24%でした。
先週末はいずれも2〜3%上がったので、ほんのちょっと戻したという感じです。
株価に影響を与えているのは
今の株の上がり下がりに影響しているのは、ウクライナ情勢そのものではないと思います。
むしろ西側諸国によるロシアへの経済的報復の影響、とりわけ石油やガスの値上がり、それらに影響される米FRBの利上げ見通しなどが株価に影響を与えていると思います。
ロシアとの貿易
swift=国際銀行間金融通信協会から排除するロシアの金融機関が広範囲になれば、西側各国はロシアとの貿易ができなくなります。
そうなるとロシアとの貿易が多い国や企業も痛手を受けます。ロシアからの鉱物も木材も魚介類も入ってこなくなります。ロシアへの経済的報復の「返り血」を浴びるのです。
ロシアのエネルギー資源
また、エネルギー資源をロシアの石油や液化天然ガス(LNG)などの輸入に頼っている国々は、ロシア以外からエネルギー資源を買わなくてはならず、エネルギーコストが上がります。
そうなるとコスト高が連鎖して世界中のガソリンや灯油、電気代が上がるのです。日本も例外ではありません。
米国の利上げ幅に影響
そしてそれらの影響を勘案しながら、この3月にも開始するであろう米国の利上げ率が決まるのです。
利上げ幅が0.5%なのか、0.25%なのかで株価の見通しが変わります。多くの米国株投資家は今そこに注目していると思います。
つまり、ウクライナ情勢そのものより、それによって影響を受ける経済環境のゆくえを占って米国株が動いているのです。
しだいに悪化するウクライナの戦況
さてウクライナの戦況ですが、ロシアは停戦交渉中も情け容赦なくウクライナの都市への砲撃を続けています。
クラスター弾や燃料気化爆弾(真空爆弾)など、条約違反の爆弾も使用しているとの情報もあります。かなり強引です。
核攻撃の準備は
ただありがたいことに、米国の政府情報組織(インテリジェンス)の最新情報によると、プーチンは核装備を命令したものの、まだ具体的な動きには至ってないらしいです。
つまり、プーチンはまだ核弾頭を積んだミサイルのスイッチには手をかけていないようなのです。
予断は許されない
最近の米国インテリジェンスの情報はけっこう当たっているので少しだけ安心しました。
ただ今のプーチンは何をやるかわかりません。恐ろしいです。当面は緊張が続くでしょう。
引き続き予断は許されません。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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