かぶとたいぞうです。
昨日はとっても嬉しいことがありました。
いつものように那覇のホテルを出て、波の上ビーチの奥にある「波の上うみそら公園」まで散歩をしました。
「波の上うみそら公園」で釣りをするおじさん
すると、公園の先端の海岸で釣りをしているおじさんがいたので、声をかけました。私も釣りには興味があり、何が釣れるか知りたかったのです。
おじさんは感じのいい人で、エギでアオリイカを釣っていると教えてくれました。
エギでアオリイカ
エギとは、餌木とも書き、木で作った疑似餌(ルアー)です。小魚に見せかけて、イカが抱きついたら複数の針にかかるのです。
エギは市販されていますが、おじさんは自分で作ったらしいです。見せてもらうと実にみごとで、水に入れて引っ張るとまるで生きた小魚に見えます。
おじさんと話をした
私は北海道から越冬の目的で那覇に来たこと、私も釣りが好きなことなどを話しました。おじさんも身の上話をしてくれました。
そうこうしているうちに、1匹の型の良いアオリイカがおじさんの手作りのエギに抱きつきました。私はイカが抱きつく瞬間を見ていました。
沖縄の海はきれいに透きとおっているからアオリイカの動きもよく見えるのです。
手作りのエギに抱きついたアオリイカ
おじさんが竿を引くと、アオリイカが真っ黒な炭を吐いて抵抗しましたが、あっけなくおじさんに釣り上げられました。30センチまではいきませんが、けっこうな大きさです。
これが釣り上がったアオリイカ
防波堤に釣り上げられたアオリイカは実に美しく、淡いエメラルドグリーンと少し濃い青が混ざって、しかも透明な色で輝いていました。
実物はもっと美しい
写真に取るとこんな感じですが、実物はもっと青くて輝いています。色の濃淡が変化して夜光虫のようです。
私が感心してアオリイカを見ていると、おじさんは食品を入れてパチっと閉めるビニール袋を取り出して、アオリイカを入れて、私に差し出しました。
「どうぞ食べてください。刺し身にすれば最高ですよ」
おじさんは私に釣り上げたばかりのアオリイカをくれた
「ええ!?本当にいいのですか?」
私は恐縮して、何回も何回もお礼を言って、アオリイカを頂いて帰りました。
実に感じのいい、そして太っ腹のおじさんでした。沖縄にはこんなおじさんがたまにいるのです。
さっそく作ったアオリイカの刺し身
私はアオリイカの活きが良いうちに急いでホテルに帰り、さっそく刺し身を作りました。
アオリイカの刺し身は肉厚ですが、思っていたよりも歯ごたえが良く、噛むたびに「バチッ」とか、「パリッ」と音がなります。まだ生きているからでしょう。
アオリイカの刺し身は美味しく、日本酒にも泡盛にも合う
何かに使うと思って買っておいたチューブ入りの生姜と醤油で頂きました。
冷蔵庫に冷やしておいた日本酒にピッタリでした。せっかくなので泡盛も試しましたが、やっぱり泡盛にも合いました。
地元のものは相性がいいといいますが、本当です。
ゲソはイカ墨焼きに
ゲソと内臓はエノキを加えて余すことなくイカ墨焼きにしました。調味料はオリーブオイル、ガーリック、塩のみです。アオリイカのいい風味を堪能しました。
アオリイカを美味しく頂いた
残ったのは透明な軟骨と目玉だけ。あとはすべて美味しく、ありがたく頂きました。
おじさん、ありがとうございました。美味しかったです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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