【高配当株の罠】配当率がいくら高くとも、減配するような会社に投資すると取得価配当率(YOC)はどんどん下がっていく可能性がある

かぶとたいぞうです。

米国株長期投資を始めたばかりの頃、私は単純に配当率の高い会社を選んで投資しておりました。

当時私が使っていたマネックス証券には、米国株のスクリーニングを行なう優れたツールがあり、全上場米国株の中から配当率の高いものだけを選び出して配当率順に表示することができたのです。



配当率が10%の会社

私は食品や医薬品など興味のある業種で、配当率が10%もあるような会社をいくつか選び、迷わず株を買いました。

「こうやって配当率の高い株を選んで買えばいいだけなのに、どうして他の人はそうしないのだろうか」

「コカ・コーラだってペプシコだって、優良株と言われている株の配当率はたったの2%台だ。どうしてそんな配当率の低い株を買って、私が見つけたような配当率の高い株を買わないのだろう」

「みんな知らないだけなのか」

そんなふうに単純に考えていたのです。

配当率が下がった?

ところが株を買って半年、1年と過ぎるうちに異変に気づきました。

配当率が下がっているのです。

例えば私が100ドルで買った株の配当が10ドルだったとします。配当率は当然10%です。

それが配当が4半期で2ドルしか入りません。年間で8ドルです。

これじゃ配当率は8%にしかなりません。



マネックス証券のページで調べてみると

確認のためにマネックス証券のその会社のページを見たら、やっぱり配当率が10%になっているのです。

これは詐欺かと思いましたが、よく見るとその会社の現在株価は80ドルに下がっており、確かに現在配当率は8ドル/80ドル=10%なのです。

キツネにつままれた気分でした。

時価配当率と取得価配当率(YOC)

その頃の私は時価配当率と取得価配当率(YOC)の概念を理解しておりませんでした。

要するに、その会社は減配して年間配当が10ドルから8ドルに下がったのです。減配したから人気が下がり、株価も下がったのです。だから配当が下がっても配当率は同じなのです。

高配当率で減配:kabutotai.net



配当率が高い理由

もっと言えば私がその株を買った時には、既に業績が悪く減配する気配があったから株価が下がっており、それで配当率が高かったのかもしれません。

スーパーマーケットなどで、古くなった野菜を見切り品として安く売っている時があります。それを買ったようなものです。

人気のない株は配当率が上がる

表示されている配当率は、前回の配当額(前回の四半期配当金×4)をその時の株価で割った値なので(厳密に言えば増配や減配の正式発表があれば修正されるが)、配当が変わらずに株価が下がれば下がるほど配当率は上がるのです。

言い換えると、人気のない株、評価の低い株ほど配当率は上がるのです。



人気のある株の配当率は低い

当時の私はそんなことすら知りませんでした。

「業績が良くて人気があるのに配当率は高い」、という会社はありえません。配当率の分母が時価の株価であるいじょう、人気があれば株価が上がり、株価が上がれば配当率は下がります。

配当性向の高い会社は要注意

配当率が高く、しかも配当性向も高い会社は特に注意が必要です。

配当性向とは、純利益(税引き後利益)のうち、いくら配当に回したかを示す率です。



配当性向とは

例えば純利益が100億円で、そのうち60億円を配当として株主に支払い、残り40億円を内部留保(会社に残し、将来に備えて蓄えたり、研究開発費、設備投資などに使う)したとします。

この場合、配当性向は60%となります。

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配当性向が100%に近いような会社は無理して配当を出している可能性があります。

危ない会社の例

利益が前年割れして配当性向95%くらいまでめいっぱい配当に当てても減配せざるを得ない会社があったとします。その会社は業績が悪いため株価がぐっと下がり、実際に減配した後はさらに株価が下がったとします。でも株価がかなり下がったおかげで配当率だけは今でも6%台を維持しているとします。

あなたはそんな会社に投資しますか?

日本たばこ産業の話をしているのです。



日本たばこ産業の株はすべて売った

私は今年の3月に日本たばこ産業の株をすべて売りました。

私は日本たばこ産業をおすすめしていた時期もありましたが、今はおすすめしません。増配をストップしたまでは耐えましたが、まさか減配に転じるとは思いませんでした。

株価が下がった今がチャンスと見る人もいます。それはそれでいいと思います。将来のことは誰にも分かりません。それに、人それぞれ考えが違います。

でも私は厳しいようですがこう考えています。

「一度減配したような会社は今後も減配するかもしれない。そうしたら自分の取得価配当率(YOC)はまだまだ下がる。老後資金の投資先には不向きと言わざるを得ない」と。

現在の私のポートフォリオは低配当株〜中配当株ばかり

日本たばこ産業を最後に不確実性の高い「高配当株」は全て処分したので、現在私が持っている株は人気のある低配当株〜中配当株ばかりです。

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私のポートフォリオの取得価配当率(YOC)

私が持っている株のほとんどは表示配当率(時価に対する配当率)が2〜3%です。しかし、取得価配当率(YOC)は5%くらいまで上がっています。

ここまで来るのに5年の歳月と結構な授業料を払いましたが、そのおかげで老後資金の投資にふさわしい堅牢なポートフォリオができました。

読者の皆さんにもおすすめします。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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