かぶとたいぞうです。
昨年末から、いつ暴落に陥ってもおかしくない状態だった米国株相場ですが、今週は上げ相場となりました。
米中貿易問題で中国が米国に妥協案を提案したことにより、早期解決の期待が高まったからです。
ブルームバーグの報道によれば、中国が米国からの輸入を6年間にわたって拡大し、2014年までに中国の対米貿易黒字をゼロにするという提案をしたようです。
市場関係者は喜んでいますが、株を買い増そうとしていた私には、面白みのないトレンドです。
今週5営業日のダウ平均株価グラフ
今週のダウ平均は、24000ドルを超え、24700ドルまで回復しました。
直近のドル円為替相場
最近まで108円程度だったドルは、昨日から一気に109円台後半まで上昇しました。
米国株高、ドル高で、手も足も出ない状態
このへんで米国株を大いに買い増そうと思っていた私ですが、株高に加えてドルも上がり、手も足も出ません。トレンドが変わるまで静観するしかなさそうです。
一筋縄ではいかない中国、米中貿易戦争は簡単には終わらない
中国と言う国は一筋縄ではいきません。早期解決に向かっているように見える米中貿易摩擦問題ですが、今後二転三転すると思います。
米国が中国に対して最終的に求めているのは、知的所有権を不法に盗むことをやめさせることです。しかし、中国という国は独自の技術を持たず、他国の技術を盗むことで産業を育ててきた国です。米国の要求に従うと、中国の産業は成り立ちません。
また、中国はドル機軸体制に対抗し、元での国際決済を進めています。さらに一帯一路構想で米国を外し、中国中心の経済圏を作ろうとしています。
これらの行動は米国の覇権に対抗することであり、米国としては決して許せないことなのです。
中国は老獪に妥協案を示し、どうにか適当なところで解決しうとするでしょう。いっぽう、トランプ大統領は妥協せずに、最後まで要求を通すでしょう。
ファーウェイの副社長が逮捕された事件と同様な事件は今後も起こるでしょうし、中国も対抗するでしょう。
その都度、市場関係者の気分は変わり、米国株相場は乱高下するのではないでしょうか。米国株を買い増したいと思っている私は、むしろそのような展開を望みます。
来週の米国株相場に期待します。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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