パタヤ、チェンマイ、札幌、交互に暮らしてみて分かったタイと日本の生活費比較と物価考察

かぶとたいぞうです。

最近は日本とタイとで交互に暮らしているので、生活費の比較ができます。



日本での生活費はやっぱり高い

やっぱり日本は何かにつけて高いです。全てが高いです。10月から消費税が上がればさらに高くなるのでしょうね。



この8月の生活費はこのままでいけば12万円を超えます。札幌市郊外の持ち家での生活費です。

家賃がかからず、健康保険は息子の扶養、国民年金の支払いは免除です。当初の予算としては1ヶ月8万円程度で生活するつもりでした。しかし、実際にかかった金額は既に12万円を超えています。あと1週間、家にあるものだけを食べて何も買わなかったとしても8月の生活費は12万円を超えるのです。

*実際には今住んでいる一軒家のほかに街中にマンションを所有し、そちらの管理費や修繕積立金、固定資産税なども支払っているので、実際の出費はもっと多いのですが、本題とは無関係の出費なので計算に入れていません。

先月7月は何だかんだと20万円以上かかりました。6月末にこの一軒家に引っ越してきたので、最初は何かと物入りでした。だから先月はイレギュラーな月として除外し、今月から生活費をしっかりとチェックしようと思ったのです。

日本では家賃かかるなら20万円は必要

家賃と国民健康保険、年金支払いが無料なのに12万円を超えるのですから、もしアパートに住んで、最低の国民健康保険に入り、国民年金も納めたら、20万円はかかるでしょう。やっぱり日本での生活は高くつきます。

ちなみに、昨年の9月10月、今年の2月にタイのチェンマイで暮らした時の生活費月平均は約8万円でした。アパート代や電気代なども入れてです。日本からの飛行機代は入っていません。

また、昨年の11月と今年の2月~4月にパタヤで暮らした時の生活費月平均は10万円でした。条件はチェンマイと同じです。

今回の札幌での生活費12万円には、生命保険の支払いや持ち家の固定資産税が含まれています。これはタイで暮らしていてもかかるものなので、条件を合わせるためにそれらを差し引くと、札幌での生活費は10万円ちょっとになります。ただし、札幌での生活費には家賃は入っていません。



タイと日本の生活費の比較

生命保険代、固定資産税を除外した各地の生活費を整理すると次の通りです。

生活費 うち家賃 家賃以外
チェンマイ 8万円 31,500円   48,500円
パタヤ 10万円 35,000円   65,000円
札幌 10万円+α          0円 100,000円

家賃相当額を加えると札幌での生活が高くつくのは当然です。しかし、私は現実に持ち家に住んでいて家賃を払っていないのだから、実際にかかる生活費の比較だけすればいいのです。

実際にかかる金額を比較してもやっぱり札幌での生活がいちばん高くつきます。

札幌に帰ってこないでタイにずーっと住んでいたほうが安上がりだということです。

日本は何が一番高いのか

どうしてこんなにかかるのか。その内訳を自分なりに分析しました。その結果分かったことがあります。

日本は外食費が異常に高いのです。

8月には2回外食しました。いずれもなるべくお金を使わないよう安い店で飲んだのですが、あわせて2万円くらいの出費でした。

ということは、もし1度も外食をしなければ札幌でも8万円ちょっとで生活ができるということです。もちろん持ち家という条件付きですが。

でも、まったく外食をしないで済むでしょうか。人はたまには外でごはんを食べたくなるものです。でもそれは、日本ではすごく贅沢なことなのです。



タイは外食が安い

ちなみにタイでは毎日が外食です。タイではスーパーマーケットや市場で食材を買って自室で作って食べても、付近の食堂や屋台で食べても、それほど金額は変わりません。

例えばスーパーマーケットで米を買って鶏肉を買って、自分で鶏肉ごはんを作ったとしたら1食35バーツで済むかも知れません。しかし安い食堂ならもっと美味しくて野菜とスープも付いて40バーツで食べることができます。1バーツは3.5円ですからその差は17円程度です。

カオマンガイ

タイではビールも店で買う金額と大衆食堂で飲む金額とそれほど変わりません。スーパーやコンビニで1本54バーツで売っているチャンビールの大瓶は安い食堂で飲むと1本60バーツ程度です。ビール1本に付き6バーツ(21円)の違いです。

タイでの夕飯が鶏肉ごはんとビール1本だとします。スーパーで買えば35バーツ+54バーツで合計89バーツ(311円)です。それを大衆食堂で食べたら40バーツ+60バーツで合計100バーツ(350円)です。もちろんスーパーで買ったほうが安いですが、それほどの差ではありません。

それが日本だとぜんぜん違います。

同じようにスーパーで米と鶏肉を買って自炊すると1食130円で済むのに、飲食店で食べれば最低でも500円はかかるでしょう。ビールも1本320円の大瓶は飲食店だと700円くらいします。もっとも最近は大瓶を置いている店は少ないですが。

スーパーで買うときの合計は130円+320円で450円なのに対し、飲食店だと合計は500円+700円で1200円にもなるのです。

タイと日本の外食費の比較

タイと日本の食費の違いをまとめると次の通りです。

タイ 日本
スーパーで 311円 450円
飲食店で 350円 1200円
39円 750円
倍率 1.12倍 2.66倍

一般的に日本の物価は平均してタイの物価の3倍程度と言われていますが、スーパーなどで買う食品に関してはそれほどの差はありません。

いっぽう、飲食店で提供される飲食代金の差は3倍では済みません。

タイは人件費が安いからです。逆に言うと日本はタイに比べ圧倒的に人件費が高いのです。日本では人の手が加わるものは何でも高くなります。

それがもっとも顕著に現れているのがマッサージ料金です。マッサージ料金はほとんどが人件費です。日本のマッサージ料金はタイのマッサージ料金の8倍も10倍もします。



タイと日本の生活費、まとめと結論

ここまでまとめると次のような結論に至ります。

  • 持ち家ならば日本でもタイと同じくらいの生活費で生活はできる
  • ただし、外食をすれば日本の生活費は一気に上がる
  • たまにでも外食をするなら、タイの生活費のほうが圧倒的に安い
  • 日本で暮らす時は外食をせず、そのぶんタイで暮らす時に外食を楽しむ
  • 外食を我慢できないならタイに永住するほうがよほど安くつく

以上です。本気でタイでのリタイアメント生活を考えている人、ハーフリタイアを考えている人、私のように当面半々の生活を考えている人の参考になれば幸いです。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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“パタヤ、チェンマイ、札幌、交互に暮らしてみて分かったタイと日本の生活費比較と物価考察” への2件の返信

  1. たいぞうさんのブログをいつも楽しく読ませていただいています。しかし、私の資産はタイのロングステイのビザ更新用の80万バーツだけで資産運用はできないので、かぶとさんの部分はあまり読んでいませんが…
    私はチェンマイに来て3年目になります。昨年、還暦になり減額された繰上げ年金をもらい始めそれで生活しています。チェンマイでの生活費はたいぞうさんよりちょっと少なく7万円(家賃(電気、水道、Wi-Fi含む)17,000円、家賃以外53,000円)です。チェンマイではこの額でも十分に生活できることは、たいぞうさんが今まで書かれているとおりだと思います。私もたいぞうさんと同じように飲むのが好きで、もしパタヤに住んだらたいぞうさんのような禁欲生活はできないので、とてもこの額では生活できずに破産してしまうと思います。でも、チェンマイには、ナイトバザール付近の外国人向けのバーだけでなく、地元のタイ人(主に若者)が行く居酒屋、パブ、バーなどがたくさんあり、そこでは昼間は大学で勉強して夜にバイトに来るJD達がPR嬢として接待してくれて一緒に飲んだり話したりしてくれます。地元の若者が行く店ですので、レディースドリンクなど特別な料金はかかりませんし、ビール大瓶3本150バーツという店もあります。私はタイではチェンマイしか住んだことがなく、バンコクやパタヤなどにもこのような店があるかどうかは知りませんが、チェンマイではこのような地元の若者向けの店に私のような還暦過ぎの老人が一人で行ってもJD達が相手をしてくれて友達のようになってくれます。ですので、チェンマイでは月7万円程度で禁欲生活しなくても楽しく暮らすことができます。
    私も、たいぞうさんがチェンマイで生活したサンティタム付近に住んでいますので、機会がありましたら一緒に飲みに行ければと思います。

  2. チェンきちさん
    かぶとたいぞうです。

    素晴らしいコメントありがとうございます。
    とても参考になります。

    ここのところパタヤばっかり攻めてますが、チェンマイも好きなので、また必ず行く日があると思います。
    その際は、ぜひいろいろご教授下さい。
    チェンマイの地元の飲み屋にもたいへん興味があります。
    いつか一献酌み交わすことができたら嬉しいです。

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