かぶとたいぞうです。
人生100年と言いますが、健康寿命は意外に短く、男性の場合はだいたい70歳までのようです。
70から自分の歳を引いてみてください。あと、何年健康で生きられるのか。
健康で生きられる期間が意外と短いと感じたら、今のうちにやりたいことをやっておかなければならないことに気づくと思います。
海外に行きたいなら今しかありません。足腰が弱くなってからでは行動範囲が限られます。ましてや病気を持っていたらどこに行くにも大変です。
健康寿命が70歳で、その後100歳まで生きると言うなら、老後は病気と付き合いながら30年間も生きなければならないということです。30年間も続く「不健康寿命」のために何を準備しておかなければならないのか。
貯金か。
老後のための貯金はいくら必要か
貯金だけで病気の30年間をでカバーしようというなら、条件によっても違いますが、1億円くらい持っていなければ安心できません。
1億円くらいのお金は、毎月30万円ずつ使えば30年経たないうちに使い切ってしまいます。
30万円×12ヶ月×30年=1億800万円になります。
では仕事か。
老後も仕事をし続けるか
病気になったら仕事はできません。病気になったら肉体だけではなく精神も弱ります。症状が軽いうちはどうにかなりますが、症状が重くなると何もできません。
若い時にお金を貯めるなら仕事が一番現実的です。しかし、仕事は健康だからこそできるのです。ひとたび病気になれば仕事はできなくなります。それが仕事の欠点なのです。
だから健康なうちに、病気になっても成り立つ方法を準備しておななければならないのです。
「健康なうちに仕事をして稼いでおく」という考えもありますが、「健康なうちに病気になっても成り立つ方法を準備しておく」ほうがいいと思います。
私は今、病気でもないのに仕事をしていません。将来病気になった時にでもできそうなことだけをしています。自分が将来病気になることを前提に、準備しているのです。働くことよりも、病気になったときの準備をすることのほうが大事に思えるからです。
健康なうちに何を準備すればいいのか
では、健康寿命ををエンジョイし、かつ、病気になっても成り立つためには何を準備すればいいのか。
ズバリ、不労収入と入院保険(入院保障保険)だと思います。
不労収入は準備さえしっかりしておけば病気になり寝たきりになっても毎月自動的に入ってきます。入院保険は終身のものであれば、払い込み期間が終了した後でも入院保障が一生涯つきます。
この2つが長い「不健康寿命」をサポートしてくれると思います。
それらの準備は最初だけ大変ですが、その後はそれぼど手間はかかりません。準備さえ整えばあとは全自動ですから、残った健康寿命をじゅうぶんエンジョイできます。
一番悪いのは健康なうちにヘトヘトになるまで仕事をすることです。毎日忙しいのと疲れているので、老後の準備が何もできません。考えがまとまりません。
働いてわずかばかりの貯金を作っても、病気になったらあっという間に無くなってしまいます。
老後に有効な不労収入とは
「有効な不労収入」と言えるものは、自分が病気になって何もできなくなっても何の労力も伴わずに手に入る収入でなければなりません。30年という長い「不健康寿命」をサポートしてくれる有効な不労収入として考えられるのは次の3つです。
- 米国株長期投資の配当など
- 年金など
- 印税または印税的報酬など
アパート経営などで得る不動産収入は自分が病気になっても安定して収入が得られるかどうか分かりません。よほど多くの物件を持ち、しっかりした管理者がいなければ不安だと思います。全自動というわけにはいきません。
マルチ商法、ネットワーク商法などの収入は、運営組織がいつ崩壊するか分からないので老後の安定した収入にはなりません。「印税的収入」とは程遠いものです。
Google AdSense(グーグルアドセンス)の広告収入は有効な不労収入になるか
では、ブログに貼り付けたGoogle AdSense(グーグルアドセンス)の広告収入はどうか。
病気になっても懸命に闘病生活をつづり、読者を保持できればある程度の収入は期待できます。でも病状が重くなりブログ更新ができなくなれば読者もしだいに減り広告収入も落ち込むでしょう。
ブログはまったく更新しなくなっても3年ぐらいは持つかもしれません。だから急に広告収入がなくなるわけではありません。しかし3年間はもっても30年間までは持たないと思うので、厳密には「印税的収入」とは言えないでしょう。
印税的収入として期待できるのは、自分が書いた本の印税、自分で作ったゲームやソフトウェアの売上歩合(原稿料)、特許権、実用新案、意匠権などの使用料、などに限られます。いずれも短期的な流行に影響されず、長く多くの人の支持を得るものでなければなりません。
老後に一番有効な不労収入は配当と年金
やはり一番現実的で安心できる「有効な不労収入」は、なんといっても米国株長期投資と年金でしょう。
他に国家や自治体など安定した組織に貸した金(債権)の利子、しっかりした生命保険会社などにかけた個人年金なども「有効な不労収入」と言えそうです。
しかし、私がおすすめするのは米国株への長期投資と年金です。
年金より米国株長期投資のほうを先に挙げたのは、年金よりも米国株のほうが信用できるからです。
最適な米国株の組合せは年金に勝る
日本の国家より米国の1企業のほうが信用できるのか。米国の企業も1社では信用できませんが、数社を組み合わせて自分なりのポートフォリオを作れば案外日本国より信用できそうです。あるいはS&Pに連動したファンドなどに投資すればもっと信用度合いは高まります。
とはいえ、日本の年金もすぐに潰れるという心配はありません。年金は国家の威信をかけて守り抜くと思います。
ただし、今後年金は減額されたり支給開始年齢を引き上げられたりしますのでそのぶん信用は落ちます。
いずれにしても、米国株長期投資の配当を得て、一定の年金を受給して、その他に印税などの収入があれば安心です。それらは貯金と違って一生涯もちます。
入院補償のついた保険(医療保険・入院保険)
私がいま掛けている入院保険は、病気や怪我で入院したときに1日15,000円の給付金が出ます。
これは若いときに保険屋さんにすすめられて入りました。よく分からずに入ったのですが、既にけっこうな期間かけております。払い込み期間があとわずかな終身保険です。どう考えても今解約するのは損だと思って掛け続けています。
入院補償は連続で180日(6ヶ月)有効です。いわゆる180日型といわれるものです。
何かの病気や怪我で入院すると、1ヶ月45万円、これが最長6ヶ月出るのです。
まんがいち、もっと長い期間入院することになればどうなるのか。
1年につき、6ヶ月ぶんだけ入院補償が出るのだと思います。つまり1年入院しても出るのは45万円×6ヶ月=270万円です。
でも1年入院して270万円出れば、充分なサポートになるのではないでしょうか。
今の病院は1ヶ月しか入院できない?
最近は長期の入院はできないそうです。国の診療報酬基準が変わり、1ヶ月を超える入院患者の診療報酬は減らされるようです。よって病院としては儲からないので1ヶ月以内に退院させるようです。
だから入院保険も30日型(1ヶ月)で充分だというのです。そちらのほうが保険料も安いです。
しかし「地獄の沙汰も金次第」。儲からないから患者を追い出すなら、逆に言えば金を出せばいくらでも入院させると言うことです。
病院にとって個室(差額ベッド)料金は診療報酬以外の重要な収入源です。リハビリや保険外のサービスを積極的に提供している病院はいくらでもあります。
個室に入りいろいろな付加サービスも積極的に受けて大いに金を使う患者を、病院が追い出すはずがありません。
1年間で270万円の保証があれば追い出されずに済む
1年間で270万円もの保証があれば、差額ベッドやその他サービスを充分受けられるのではないでしょうか。
逆算して、1ヶ月22万5千円までの支出で間に合うような医療サービスを提案してもらえばいいのではないでしょうか。
高額医療費の制度と1ヶ月22万5千円の保証を組合せば、まんがいち長期間入院しなければならなくなった時に充分サポートされると思います。
浮かして儲けようとは思いませんが、まんがいちの時、病院から追い出されたり病院を転々とする必要がなく、安心して療養に専念できると思います。
+++
老後に必要なのは米国株長期投資、年金、入院保険
他にも方法があるかもしれませんが、いずれにしても長い「不健康寿命」をサポートする準備をいまのうちにしっかりしておくことです。
「健康で長生きすることを願う」よりも「病気になることを前提に老後を準備する」ほうが大事だと思います。
老後の準備は楽観論より慎重論のほうが現実的です。
健康で長寿を謳歌している人は稀で、病気と付き合いながら長い「不健康寿命」を伸ばしている人のほうが圧倒的に多いのですから。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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