かぶとたいぞうです。
今は学校でも英語のヒアリングの授業があるようですが、私たちの時代にはありませんでした。
だから私を含め、私たちの年代(60代以上)の日本人は、英語を話せても聞き取りは苦手です。
中学の英語も高校の英語も大学の英語も、先生は日本人でした。だからネイティブな英語の発音に慣れていないのです。
パタヤでも
今私がパタヤで暮らしているアパートの住人は、私以外はみな英語圏の人たちです。英国人とオーストラリア人がほとんどで、米国人、カナダ人、ニュージーランド人が少数です。アジア人は私一人です。だからアパートの敷地内の公用語は、当然英語です。
プールやプールサイドバーで日常会話をしますが、彼らの英語が聞き取れないことがしばしばあります。
話すことはできる
私が話す分には、正しい英語をスラスラと話すので、彼らは私が英語を話せると思っているようです。もちろん話せます。文法や単語なんかは私のほうが正しいしよく知っています。しかし、時々彼らが何を言っているのか分からないのです。彼らの英語が聞き取れないのです。
聞き取れなくても、ホテルやレストラン、スーパーマーケットなどでは十分通用します。こちらが話して、相手がイエスかノーかを答えればいいのですから。今まではそのやり方で世界中を旅してきました。
しかし、お互いを理解して友達になったり、会話を楽しむには、相手が何を言っているのかを正確に理解しなければなりません。
簡単な単語すらも聞き取れないことがある
後で分かれば実に簡単な単語なのですが、聞き取れないのです。
例えば、workingは働くこと、walkingは歩くことですが、彼らはwalkingを決してウォーキングとは言いません。ワーキングと言うのです。おそらくwalkingをウォーキングと発音するのは日本人だけでしょう。walking street はウォーキング・ストリートではなく、ワーキング・ストリート(に近い発音)なのです。
walkingをワーキングと日本語で表記すると、workingと区別が付かないので、あえてウォーキングと表記するようになったのだと思います。学校の先生もworkingとwalkingの発音の違いを言い表すことができないので、walkingのほうをウォーキングと発音しているのだと思います。
日本人の先生が教える英語は一事が万事こんな調子です。
workingはどう発音するのか
では、workingは英語でどう発音するのか。日本語には無い発音なので日本語では表記できません。ワーキングに似ていますが、ワの後のーがRの発音なのです。舌先を上顎に付けないようにしてルと言うような発音です。
だから英語圏の人が「フェン アイ アム ワーキング」と言う時、働いている時ではなく、歩いている時という意味なのです。
こんな中学生でも分かる内容が、私には聞き取れないのです。困ったものです。
多くの日本人は恥ずかしがって聞き直さないから会話が成り立たない
私には何回も聞き直す度胸があるし、ジェスチャーも得意なので、どうにかなりますが、多くの日本人は恥ずかしがって聞き直さないから会話が成り立たないと思います。
日本人は英語が話せないとよく聞きますが、本当は話せないのではなく、聞き取れないのです。日本人から英語を教わったからです。
日本にはこれだけ英語圏の人が住んでいるのだから、中学、高校の英語の先生ぐらいはネイティブスピーカーにやらせば良いと思います。ある程度の教養があれば誰でもいいのです。
日本人の英語が海外で通用するようにしたいと本気で考えているなら、文部科学省は考え直すべきだと思います。
なにも高いお金を払って英会話教室に通う必要はないのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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