かぶとたいぞうです。
今でもよく覚えています。あれはまだ私が30歳代の時でした。
仕事で知り合った、京都の老舗呉服メーカーの会長に真顔で言われたのです。
借金は身を滅ぼす
「いいですか、これは一番大事なことですよ。借金をしてはならない、借金は身を滅ぼします。あなたは経営コンサルタントだから、指導先の経営者にその事を教えてください。私の知り合いの経営者はみんな借金で会社を潰したんです。私のところは借金をしなかったから100年以上もっているのです」
当時の私は経営コンサルタント会社を設立して5年。ようやく銀行にも信用され、運転資金を借りることができるようになり、借金をむしろ自慢していたのです。無理して家を建て、住宅ローンもありました。
私は借金を自慢していた
「うちの会社もようやく銀行から3,000万円の借り入れができるようになった」と社員に豪語していました。借金してマイホームを得たことも自慢げに話していました。「借金も財産のうち」と思っていたのです。
だから京都の呉服会長に言われて急に恥ずかしくなりました。
経営者の一番大事な仕事は
呉服会長は続けました。
「経営者の一番大事な仕事は営業です。取引先に出向いて相手の社長と話すことです。そういうことに一番時間を使わなければならない。銀行に出向いて銀行員に決算書を説明する時間が一番無駄な時間です。それなのに多くの中小企業の社長さんは資金繰りと粉飾書類にばかり時間を費やしている。そんな時間があったら、1件でも多くの取引先を訪問すべきなのです」
どうして私に話したのか
呉服会長の目は真剣でした。
「この会長はどうしてこんなことを私に話すんだろう」
そんな私の心を察してか、呉服会長はこう結びました。
呉服会長の真意
「あなたには見どころがある。あなたは若い。今後多くの経営者があなたの影響を受ける。だからあなたにはこの事を伝えたかった。そして多くの人に、この一番大事なことをあなたの口から伝えて欲しかった」
私は呉服会長と約束しました。多くの人にこの事を伝えると。
でも私は、人に伝える前にまずは自分からと思いました。
その後、私は銀行から借りた3,000万円をなるべく早く返し、それ以降は決して借金をしませんでした。
不思議なことに、銀行は私が借金を嫌えば嫌うほど、付き合いで借りて欲しいと頼みに来ましたが、すべて丁重にお断りしました。そして家のローンも57歳で完済し、自分の会社を30年間無事に経営して私が58歳の時に会社を黒字解散しました。
その間、関与先にも借金をしないのが一番いいと説いてまわりました。
今現在の私
今現在、私がパタヤでも札幌でものんきに暮らせているのは、借金がまったく無いからです。
今の私は、たとえ金利がセロでも決して借金はしません。友達からもお金は借りません。飲食店にもツケはしません。
借金が身を滅ぼすことを知っているからです。
これは経営者でも経営者でなくても同じです。クレジットカードの借り入れでも、サラ金や街金融でも、銀行からの借り入れでも、車や家のローンでも同じです。
借金は身を滅ぼす
とにかく借金は自分を縛り、がんじがらめにし、自由を奪い、最後には身を滅ぼします。
現在借金で苦しんでいる人は、なるべく早く完済してください。そして二度と借金をしないでください。
私はもう経営コンサルタントではありませんが、京都の呉服メーカーの会長と約束したことなので、これからもこの事を伝え続けます。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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