かぶとたいぞうです。
タイに外国人が長期滞在する際、ビザの種類に関わらず、入国してから90日経過したら所在を明らかにするためにイミグレーションにレポートを提出しなければならず、以降も90日経過ごとにレポートを提出しなければなりません。このレポートをタイでは一般的に90日レポートと呼んでいます。
経緯
以前は自分でイミグレーションに赴きレポートを提出するか、ビザ業者にお金を払って代行してもらうしかなかったのですが、2年くらい前からオンラインで提出することも可能になりました。
最初のうちはシステムに不備が多く、使い物になりませんでしたが、去年くらいからシステムが安定したようなので使ってみました。
しかし、入力項目を選択する画面で分かりづらいことが多く、試行錯誤の上、時間をかけてやっと提出できました。だから今後のためしっかりメモをとっておきました。
今年
それなのに、今年からルールが変わり、入国してから初めての90日レポートに限り、オンライン提出は不可となったのです。
私は去年の10月上旬にタイに入国したので、90日レポートの初回提出は今年の1月でした。知らずに去年のメモを見ながら慎重に入力して提出すると、すぐに拒否のメールが来ました。拒否理由は初回だからということでした。仕方なくビザ業者に頼みました。そして、2回目こそはオンラインで申請しようと思いました。
しかし
しかし考えてみると2回目はないのです。
私のリタイアメントビザの更新時期が4月で、1ヶ月前から更新可能なので、先週更新しに行きました。
更新時に住所情報を提出しますから、この次の90日レポートはリタイアメントビザの更新の90日後、つまり6月の中旬~下旬なのです。
しかし、6月の上旬に私は帰国します。ギリギリ申請の必要はありません。
よって私にはオンラインで90日レポートを提出する機会はないのです。
90日レポートをオンラインで提出する人は少ないのではないか
1年に8か月くらいタイに住んでいる私でも、90日レポートをオンラインで提出する機会がないのだから、タイにもっと長く住むか、ずっと住み続けている人以外には、オンライン提出の恩恵はないのです。
仮に年に1回ぐらいオンライン提出することが可能だとしても、年に1回のことで難解なシステムを覚えようなんて思わないでしょう。それに外国人でずっとタイに住んでいて国外に出ない人は、たいてい高齢者なのでオンラインは利用しないと思います。きっとビザ業者に頼むでしょう。
システムが次々に変わる時代
先日ブログに書いたリタイアメントビザの更新にバンコクバンクのアプリでの送金が必用になった件も含めて、タイでは大事なシステムがしょっちゅう変わるのです。
昨夜もアパートのプールサイドのバーで飲んでいて、その事が話題になり、ファラン達も困っているようです。
私はまだ若くて頭も回るから良いのですが、80歳を過ぎたファランたちは度重なるルールの変更、それに伴うシステムの変更にうんざりしているようです。
日本も
日本のマイナ保険証もそうですが、大事なシステムの不備や欠陥が多すぎます。それで頻繁にルールを変えたり、システムを変えたり、運用を変えたりします。
今は世界的にデジタル化の移行期、混乱期なのかもしれません。セキュリティも脅かされているしネット犯罪も増えています。
もっと制度設計、システム設計、運用ルール、セキュリティ対策などをしっかり考えて、無駄のないデジタル化投資をしなければ、年寄りはただ振り回されるばかりです。
私の頭が回るうちに
私の頭が回っているうちに主要なシステムは安定稼働してもらいたいものです。
頭が回らなくなったらついていけません。
ごきげんよう。
追記)90日レポートとリタイアメントビザの更新は本来連動していないはずです。だからリタイアメントビザの更新をしても、それとは別に90日レポートは提出しなければならないはずなのです。
業者に確認したところ、ついでに90日レポートも出してくれたようです。本当は90日レポートの受付期間前なのですが、業者とイミグレーションの関係で通したと推察します。この点はどこのイミグレーションか、どこの業者かによっても違うかもしれないので、必ずご自身でご確認ください。
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著者かぶとたいぞう拝。
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