かぶとたいぞうです。
今私が住んでいるパタヤのアパートは近所付き合いがいいです。昔の日本のように食べ物のおすそ分けが盛んです。
昨日も隣の部屋の奥さんが、野菜をくれました。土のついた根っこがそのまま付いている自家栽培の葉物でした。
隣の奥さんから頂いた野菜
見た目はレタスに似ていますが、日本では見たことのない葉です。奥さんの友人が自家菜園で作った野菜だから無農薬で体にいいと言ってました。
美味しかった
今朝さっそく食べてみました。レタスの葉を少し分厚くして苦くした感じの食べごたえのある野菜でした。美味しかったです。
もらった野菜を食べながら、人はなぜ野菜を食べるようになったのだろうかと考えました。
私は高校生のころ生物が好きだったので、栄養とか生命とかに興味があるのです。
昔は野菜は役に立たないと言われていた
私達人間にとって、野菜はほとんど役に立たないと昔は言われていました。植物の主な構成要素はセルロースですが、人間はセルロースを分解できないので食べても消化吸収できないのです。だからこそ、お通じにいいと言われているのです。
後にビタミンやミネラルが注目され、野菜に含まれるそれら微量成分が重要だから、少しだけでも野菜を摂るべきだと言われるようになったのは私が小学生の頃でした。
タンパク質と糖質が重要
私達は主にタンパク質を吸収して体の組織を作り、糖質を吸収してエネルギー源にします。
セルロースは炭水化物ですが人間はセルロースを分解する酵素を持っていないのでエネルギー源にはなりません。ちなみに炭水化物のうち、人間が分解できないセルロースを除いたものを糖質と呼んでいます。
重要ではないのに人間は昔から野菜を食べている
ところが、不思議なことに、人間は昔から野菜を食べるのです。ビタミンやミネラルが注目されるずっと以前から野菜が好きで、たくさん食べる人はいました。古今東西、野菜を食べない人はほとんどいません。
今となっては、野菜はとても体にいいことが分かってきましたが、昔、そのようなことが分からなかった時代に、なぜ人が野菜を好んで食べていたのか、そんなことを考えていたのです。
自然の理
おそらく草食動物が草や葉を食べているのを見て、人間も最初は真似して食べたのだと思います。肉や穀物を食べたいと思っても、それらが手に入らない場合は雑草を食べるしかなかったのではないでしょうか。
何回も食べているうちに美味しく感じるものを好んで繰り返し食べるようになったのでしょう。それらが後に「野菜」となったのだと思います。
本能
美味しいと感じるということは、何か体に有益なものが含まれているからだと思います。それが何なのかは分からなくても、美味しければ本能で食べるのです。人間の体のセンサーとメカニズムは素晴らしいです。
現代の科学では、セルロースは人間が分解しなくても、人間の腸の中に住んでいる細菌が分解して有益な酵素や免疫の元となる物質を作り出すことが分かってきました。
細菌の働き
昔から、草しか食べないはずの牛が、なぜあんな巨体(タンパク質)を作れるのか長年の謎でしたが、牛の複数の胃の中に住んでいる複数の細菌が、セルロースを分解したり、窒素合成してタンパク質を作り出すことが分かったのです。
第二次世界大戦中に雑草しか食べることができなかったはずの南方部隊の兵士が、痩せ衰えながらも何ヶ月も生きていたことも、おなじような理由かもしれません。
野菜やキノコは腸内細菌の大好物
野菜やキノコは人間にとっては、ほとんど栄養がないのですが、腸内細菌にとっては大好物で、それらをもとに素晴らしい酵素や免疫力の元を人間のためにたくさん作り出してくれているのです。
野菜は素晴らしいです。
そんなことを考えながら、今朝は隣の奥さんから頂いた野菜を美味しく頂きました。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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