かぶとたいぞうです。
私が今住んでいるアパートの住人はとても仲がよくフレンドリーで、みんな挨拶したり、立ち話をします。気のいい人ばかりなので気持ちがいいです。
住人のほとんどが英国人とオーストラリア人で、米国人、カナダ人、ニュージーランド人は少数派です。
アジア人は私一人
ファラン(欧米人)以外は私一人で、他には日本人はもとより、アジア人は一人も住んでいません。
私の隣にはスコットランド人が住んでいます。スコットランドもUKの一部ですが、彼は自分をスコットランド人だと言います。
スコットランド人
前にもスコットランド人と仲良くなったことがあるので事情は分かっています。彼らはスコットランドとイングランドを明確に分けています。
私達日本人から見れば「同じようなもんだ」と思うのですが、彼らにとっては違うのです。前に知り合ったスコットランド人から「スコットランドとイングランドはぜんぜん違う」「あなたはもっと歴史を勉強したほうがいい」と言われたことがあります。それ以来気をつけて、その話題には触れないようにしています。だから、私の部屋の隣に住んでいる人はスコットランド人なのです。
中南米から見れば、日本人も
20年ほど前、初めて中南米を旅した時、現地の人にどこから来たか聞かれ「ハポン(日本)」と答えました。中南米の人たちはアジアのことはあまり知らないらしく、日本は中国の一部だと思っている人もけっこういました。
私は地図を広げて場所を指し示し、中国はここ、ここは韓国、日本はここ、と説明しました。
同じようなもんだ
しかし、メキシコ人やコロンビア人にはあまり興味がないらしく「同じようなもんだ」というような顔をされました。
遠くの国から見れば同じように見えますが、国が近いと戦争や紛争の歴史があり、悲惨な事件や恨み、反省などが子々孫々と伝わるのでしょう。だからはっきりと区別するようになるのだと思います。
コロンビアとペルー
もし、コロンビアとペルーが「同じようなもんだ」と言えば、コロンビア人もペルー人も「ぜんぜん違う」といって怒り出すと思います。※コロンビア、ペルー戦争
近隣国家同士の問題は遠い国からは理解しづらいので気をつけなければなりません。
日本と中国、韓国
日本と中国、韓国の関係もそうです。
ファランから見れば、同じように見えるのです。どうでもいいことなのです。しかし、日本人も中国人も韓国人もこだわっています。
だから教養のあるファランたちは、なるべくその話題に触れないようにし、「ぜんぜん違う」と言われたら「そうですね」と言って話を合わせるしかないのです。
イングランドとスコットランドの違いと、それほど変わらない
イングランドとスコットランドの違いと、それほど変わらないのですけどね。
「ぜんぜん違う」と怒り出す読者もいらっしゃるかもしれないので、この話題はこのへんにしておきます。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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