かぶとたいぞうです。
昨夜の米国株式市場は一昨日に引き続き金利先高懸念と景気後退懸念で、NYダウは一時、取り引き時間中としておよそ3か月ぶりに3万ドルの大台を割り込みました。
昨夜の終値の前日比は、NYダウで-0.35%、S&P500は-0.84%、ナスダックは-1.37%、かぶとたいぞうポートフォリオは+0.91%でした。
長期金利の指標となっている10年もの米国債金利は3.7%を超えました。
かぶとたいぞうポートフォリオは上がったが
私の持ち株はほぼ全て上がりました。やっぱり生活関連の地味なバリュー株は強いと言いたいところですが、逆の値動きをする時もあるので何とも言えません。
バリュー株とグロース株はまるでシーソーのように交互に上がり下がりを繰り返します。
FRBによる3回連続0.75%利上げの余波
昨日もお伝えしたように、21日にFRBがインフレを抑えるために3回連続となる0.75%の大幅な利上げを決めました。これにより金利先高懸念と景気減速懸念が広がった形です。
昨夜のNYダウの値動きを見ると、まるでノコギリの歯のように乱高下を繰り返しています。売る者、買う者、各々の思惑で激しく動いたのでしょう。
NYダウの終値は3万ドルをぎりぎりキープ
NYダウは中盤からやや上がっていきましたが、最後はまた下がって終値は前日比107ドル安の30,076ドル。ぎりぎり3万円台をキープしました。首の皮一枚です。
NYダウの値下がりは3営業日連続で、この間の下落幅は900ドルを超えました。
日本政府・日銀の為替介入で1ドル140円台
いっぽう、ドル/円はいきなり下がり、1ドルは一時140円台にまでなりました。
日本政府・日銀がまさかの為替介入を仕掛けたのです。私は、やらないと思っていました。
円買い介入に1.3兆ドルか
介入規模、単独介入か協調介入かの詳細は発表されていませんが、日本政府・日銀は24年ぶりの円買い介入に外貨準備の1%、1.3兆ドルを使ったという噂です。
日本は中国に続き、世界2位の外貨準備金(ドル)を持っています。だから1.3兆ドル(約180兆円)と言ってもそれほどの規模ではありません。
どこまで続けられるか
ただ、円売り介入なら円紙幣を印刷して無制限に行なえますが、円買い介入はドルを売らなければならず、制限があります。あまり外貨準備を減らすと信用問題になり、かえって円が下がるからです。
だから何回も何回も介入することはできないと思います。
為替介入にどれほどの効果があるのか
日銀は大規模金融緩和、マイナス金利政策を当面維持する方針です。だから今後も日米金利差が拡大することに変わりありません。
今回の介入は円安の進行速度を一時的に遅くする程度の効果しか発揮しないのではないでしょうか。
米国の事情、日本の事情
米国政府・FRBにとっては、ドル高は輸入物価を下げ、インフレを抑制する効果があるので、むしろ好ましい状況なのです。
日本政府・日銀にとっては、円安は輸入物価を上げ、念願のインフレを促進し、ついでに政府の借金を実質的に減らす効果があるので、むしろ好ましい状況なのです。
確実に円安ドル高が進む
急激な変化だけが問題にされているようなので、今後はゆっくり、しかも確実に円安ドル高が進むのではないでしょうか。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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