かぶとたいぞうです。
今週の米国株は、パッとしない値動きの繰り返しでした。
7月下旬のFOMCで利上げ幅が0.75%と決まり、それが想定内だったので市場は安心して、株価は上げに転ずる予定でした。
みんな様子見
しかし、実際にはまだいろいろなことを懸念したり心配したりで、プレイヤーはみんな様子見。なんだかんだと理由を付けて値踏みばかりして、誰も買おうとしないのです。
野次馬ばかりで買い手のいない市場です。
昨夜の株価がいい例です。
7月の雇用統計
昨夜は米国の7月分の雇用統計が発表されました。
内容はとても良かったです。
非農業部門の雇用者数は前月比で52万8000人も増えました。6月の増加数が39万8000人だったので、けっこうな伸びです。
申し分のない内容の雇用統計
市場予想は25万8000人増だったので予想を大きく超えました。
失業率も3.5%と2020年2月以来の低水準でした。コロナ前に戻った感じです。
平均時給の伸び率も前月比、前年同月比ともに市場予想を超えました。
申し分のない内容です。景気後退なんてしていないのです。
雇用統計の改善を好感して米国株は上ったか
普通であれば雇用統計の改善を好感して、米国株はどっと値上がりするはずです。
しかしそうはなりませんでした。理由はこうです。
「景気が改善すればFRBは9月のFOMCでまた思いっきり利上げをするかもしれない。9月もまた0.75%利上げされたら景気が後退するかもしれない」
心配性
そんな心配をして誰も買わないのです。
昨夜の終値の前日比は、NYダウで+0.23%、S&P500は-0.16%、ナスダックは-0.78%、かぶとたいぞうポートフォリオは-0.34%でした。
報道の矛盾
報道は、NYダウが微増した原因を雇用統計の改善と景気回復期待に結び付け、S&P500やナスダックが微減した原因をFRBの利上げ幅拡大懸念に結びつけて解説しています。そういうのを「矛盾」と言うのです。
実際は微減と微増。どっちもそれほど動いていないのです。様子見だからです。
FRBは景気が良くなったからといって利上げはしない
だいいち、FRBは物価高と失業率には神経を尖らせますが、景気には関心がありません。「景気を犠牲にしてでもインフレ率を抑える」と明言しているのです。
景気が良くなってきたからという理由で利上げ幅を上げることはありません。インフレ率が下がらない限り利上げをするのです。
おっかなびっくりの様子見
つまり、ああ言えばこう言うの屁理屈をこねて、誰も株を買おうとしないのです。
今週はずっとそんな感じで、おっかなびっくりの様子見がつづいた1週間でした。
しばらくはこんな調子が続くのでしょうか。
私は買う
私は配当をすべてつぎ込んで、どんどん買います。
様子を見ている暇はありません。早く買えば早く買うほど、配当も早く入って来るし、複利計算が効率よく進むのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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