かぶとたいぞうです。
注目されていた昨夜のFOMCで0.75%の利上げが決定されました。
一時は1%の利上げもあるのではないかと心配されていましたが、予測どおり0.75%の利上げで済んだので市場は安心して株価は全面高となりました。
金利が下がったのでハイテク株が特に値上がり
金利の過剰な先高懸念が低下したことで昨夜は米金利が下がりました。金利が下がれば、上がる傾向にあるハイテク株が特に値上がりして、昨夜のナスダックは今年一番の上昇率となりました。
昨夜の終値の前日比は、NYダウで+1.37%、S&P500は+2.62%、ナスダックは+4.26%でした。
かぶとたいぞうポートフォリオは微減
ただ、このところ上がっていたかぶとたいぞうポートフォリオは、反動で少し下がり-0.02%でした。
私の持ち株では、ゼネラル・ミルズとファイザーが比較的大きく下がりました。
米金利の低下は日米金利差を縮小させ、ドル/円相場も136円台まで下がりました。
パウエルFRB議長のFOMC後の発言要旨
パウエルFRB議長のFOMC後の発言要旨は次のとおりです。
「米物価上昇率は新型コロナウイルスのパンデミックにともなう需給の不均衡や、食品とエネルギー価格の高騰などを反映して高止まりしている」
「ロシアのウクライナに対する戦争が人々と経済にとてつもない苦難をもたらしている。戦争と関連するできごとがインフレ圧力をもたらし、グローバルな経済活動の重荷になっており、FRBの会合としてはインフレリスクを高いレベルで注視している」
景気判断
また、前回のFOMC後の声明では「経済活動は第1四半期に低下したあと、持ち直している」と言っていましたが、今回は言及しませんでした。
代わりに今回は「消費と生産に関する指標がこのところ鈍化している」と指摘し、経済活動全体が減速しているという認識を示しています。
ウクライナ戦争の影響が大きい
「ロシアのウクライナに対する戦争の影響でガソリンや食料の価格が上がり、インフレ率のさらなる上昇圧力になっている。食料や住宅など生活に欠かせないものの物価上昇は人々に大きな苦痛を強いている」と発言し、インフレの抑制に向けた強い決意を改めて示しました。
先のことは分からない
次回9月の会合では、もう一段の大幅利上げが必要だと判断する可能性があるという認識を示すいっぽう、今のところ「景気が後退しているとは思わない」とも述べました。
またこれまでの会見では次回の会合での具体的な利上げ幅の見通しを示していましたが、今回の会見では消費者物価指数など今後発表される経済指標などをしっかりと見極めていくと述べるにとどまり、利上げ幅については言及しませんでした。
つまり先のことは分からないと言うニュアンスです。
しばらくは安定した値動きか
それはそうでしょう。妥当な判断だと思います。
今回のインフレがどこまで続くのか、いつまで続くのか。それは誰にも分かりません。
ただ、市場は0.75%の利上げを織り込み済みだったので、しばらくの間は企業業績の良い銘柄中心に安定した値動きが期待できそうです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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