かぶとたいぞうです。
昨日はFRBが0.5%の利上げを発表して、NYダウが2.81%、S&P500が2.99%上がりました。
利上げをしたのになぜ米国株が上がったのか。
市場には、いっきに0.75%も利上げをするのではないかとの憶測があったのです。0.75%もいっきに利上げされると、さすがに景気は落ち込むかもしれません。
0.75%の利上げ懸念が消えた
しかし昨日の会見で、パウエル議長が「0.75%の利上げは積極的に議論していない」と明言したことにより、懸念が遠のいて米国株が上がったようです。
それと、良かれ悪しかれ、先行きが分かると株が上がるという傾向があります。安心するからです。
先行きが分かると安心して株価は上がる
先行きが分からないと不安に思い、買うのを手控えたり、株を売って様子を見る人が増えるので株価は下がるのです。
今回はおおかたの予想通り、利上げが0.5%に決定しました。それで先行きが分かり、安心したので株価が上がったのでしょう。
ドルは下がった
いっぽうで、130円まで上がったドルは128円まで下がりました。0.75%の利上げを見込んでいた筋のあてが外れたからだと思います。
ただ、今後日米の金利差は開く一方ですから、日銀が姿勢を変えない限り、いずれまた130円を突破するでしょう。そして140円、150円と向かうことになるような気がします。
日米の金利差は開くいっぽう
今回FRBは保有資産を圧縮する「量的引き締め(QT)」の6月開始も発表しました。インフレに対抗すべく、金融政策を正常化し、引き締める方向にはっきりと舵を切ったわけです。
「円安は日本にとってプラス」と豪語し、ゼロ金利継続、金融緩和継続を固持する日銀との違いが鮮明になりました。
だから円安ドル高は既定路線だと思います。
+++
本格的に米国株が回復するのはまだ先か
さて、昨夜米国株は上がりましたが、NYダウがようやく34,000ドルを回復した程度です。36,000ドルを超えていた頃に比べると上がったうちには入りません。
泥沼化するウクライナ情勢、資源高を先頭に世界的な物価上昇、いっこうに終息しないコロナ。
株価が大きく上がる要素は見当たりません。
どうせならもう少し下がってくれれば買いの好機なのですが、思ったほど下がりもしません。
当面しばらくは少し上がって少し下がって、くすぶった状態が続くような気がします。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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