かぶとたいぞうです。
今日は昔懐かしい北海道のローカル話です。
私が子供の頃、トヨイチの「ボンゴ豆」というお菓子がありました。
ボンゴ豆のコマーシャル
白黒時代でしたが、風変わりなテレビコマーシャルは「イズヤいっちゃん、イズヤのパン」と並んで私の子供心をガッチリとらえました。とても楽しく印象的なコマーシャルだったのです。
トヨイチの「ボンゴ豆」のコマーシャルはこんな感じです。
マンガのアフリカ系の人と太鼓
まず太鼓の音色が入ります。アフリカ系の人が無心に太鼓をたたいています。
白黒の何とものどかなマンガです。うっとりした表情で太鼓をたたいています。パカ、バカ。ドン、ドン。色々なパターンの太鼓の音が子供の私には楽しいのです。
画面に「ボンゴ」の文字とナレーション
太鼓の音色がしばらく続いたあと、突然薄暗い画面に白い大きな文字で「ボンゴ!」。それに合わせてナレーションが「ボンゴ!」。
また白い大きな文字とナレーションで「ボンゴ!」。
2、3回「ボンゴ!」「ボンゴ!」と白黒画面に表示された後で、ナレーションが続きます。
本場アフリカの味
「ボンゴ豆」、「本場アフリカの味」、「トヨイチのボンゴ豆!」
当時5秒コマーシャルなんかも多かった時代に、トヨイチのボンゴ豆のコマーシャルは結構長かったように思います。
生協ストアで見つけた噂の「ボンゴ豆」
ある日、母と近所の生協に買い物に行って偶然その「ボンゴ豆」を見つけました。そして母に買うようせがみました。
買う気のない母にしつこくお願いしてやっと買ってもらいました。
家に帰ってさっそく袋を開けてみました。
ボンゴ豆の味
ピーナッツに辛いコーティングを絡めたカリッとした歯ごたえの豆菓子でした。何ともユニークな味でした。
姉が寄ってきて「あ、ボンゴ豆だ」と喜びました。そしてボリボリと食べ始めました。辛いものが好きだった姉はボンゴ豆の味がすっかり気に入ったようでした。
詳しい製法は分かりませんが、きっと小麦粉を水で溶いたものの中に何か出汁の出るものの他、唐辛子や青海苔、海苔などをまぶし込んでカラっと揚げたのだろうと思います。子供の私には結構辛い味でした。
これが本場アフリカの味
「これが本場アフリカの味か」
見たこともないアフリカの味に出会えた喜びに感激しました。
でも少し大人になってから思いました。あれは本当にアフリカの味だったのか。あの豆菓子を作った人はアフリカの味を知っているのだろうか。あのピリ辛はチリ原産の唐辛子の味だから、本当は「本場アフリカの味」ではなくて「本場南米の味」とするのが正しかったのではないか。すると、あのコマーシャルに出てきたマンガのアフリカ系の人は南米のアフリカ系の人なのではないか。などなど。
東京で食べたボンゴ豆
その後大人になってボンゴ豆のことをすっかり忘れておりました。
ある時に東京の飲み屋でボンゴ豆そっくりな豆菓子を食べました。「あ、ボンゴ豆だ」と言うと、店の人は分からない様子。後で調べると「トヨイチ」は北海道旭川の菓子メーカーで、「ボンゴ豆」は北海道にしか売ってなかったのでした。
現在のボンゴ豆
現在「トヨイチ」は工場を閉鎖し、代わりに旭川の別の工場が「ボンゴ豆」を作っているようです。
「本場アフリカの味」というキャッチフレーズはパッケージ袋から消し、「ボンゴ豆」とだけ表示して今でも道内のコンビニエンスストアなどで売っているようです。
こんど見つけたら買ってみます。子供の頃食べた味は覚えています。味が変わってなければいいですね。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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