かぶとたいぞうです。
映画「サバイバルファミリー」
昨日「サバイバルファミリー」という映画をみました。主演は小日向文世。世の中から電気が無くなるという想定のパニックコメディーで、そこそこ面白い映画でした。
コメディなので、家族があわてて右往左往するようすがコミカルに描かれていて、映画としては面白いのです。しかし、現実にそのようなことが起きたなら、動かずにじっとしているのがいちばんだと思って観ていました。
実際の災害ではあわてて行動して死ぬほうが多い
実際の災害では、災害そのもので命を落とすよりも、あわてて動きすぎて怪我をしたり、体力を失って、それが原因で死ぬ可能性のほうがずっと高いのです。
もちろん、逃げ切れるような災害であれば、すぐに逃げたほうがいいです。
火事なんかはいち早く逃げたほうがいいに決まっています。津波も急いで高いところへ逃げれば逃げ切れる可能性があります。ぼーっとしている場合ではありません。一刻も早く逃げなければなりません。
特に津波は「津波てんでんこ」。各々の判断ですぐに走らなければ間に合いません。
しかし大地震や大停電、大水害、台風など広範囲に及ぶ大災害などでは、逃げようと思っても逃げ切れません。そのような場合は落ち着いて無駄な動きをしないほうが生き残る可能性が高まります。
「様子を見に行って」死ぬ
川の氾濫では「様子を見に行ってくる」といって川に近づき、鉄砲水にさらわれて死ぬ人がけっこういます。台風では「様子を見に行ってくる」といって家を出て飛んできた物が頭にぶつかり死ぬ人がけっこういます。たいていは「様子を見に行って」死ぬのです。
様子を知りたい気持ちはわかりますが、様子なんか見る必要はまったくないのです。家の中で黙っているほうがマシです。ラジオを聞いていれば外の様子は分かります。
また、災害時にはパニックになって人と喧嘩したり、あわて過ぎて怪我をして、それが原因で体力を消耗したり周りの人に迷惑をかける人がいます。コンビニやスーパーなどみんなが殺到するような所へはなるべく行かないほうがいいです。どうせ何も残っていません。
サバイバルでは怪我は致命的です。病院も薬もなければ、ちょっとした怪我が化膿して死ぬこともあります。また疲れや睡眠不足は判断力を鈍らせます。
昨年9月の北海道地震と大停電
昨年の9月に札幌で地震が起き、その後全道が一斉停電になった時、私は一度も家の外へ出ずに家の中で過ごしました。
まず水を汲み、食用油で照明を確保しました。その後は体力をなるべく使わないよう、座る場所から手が届く範囲に必要なものを全て集めました。その場所を動かず食事をし、その場所で寝ました。
停電は全道に及んでいるとラジオで聞きました。どこへ行っても同じです。家の中でじっと動かず体力を温存するのが一番だと思いました。
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備えよ常に
大災害はいつ起こるか分かりません。必要最低限のものは常に備えておきましょう。そして災害時のシミュレーションを頭の中で繰り返し行なっておきましょう。災害時にあわてなくてもいいように。
そしてひとたび大災害が起きたら、火事や津波でない限り、まずは落ち着きましょう。無駄な動きをしない限り、生き残る可能性は充分にあります。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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