かぶとたいぞうです。
タイのリタイアメントビザに「健康保険への加入が義務付けられた」との「怪情報」がまことしやかに流れています。
しかし、現在のところ、まだそのように決まったと言うニュースはありません。
「今年の春から施行される」という話が、「7月から」になり、「8月22日には正式に発表される」に変わり、現在のところ9月になってもなんらの正式コメントは出されていません。
タイではよくある話
タイではこのような話はしばしばあるのです。「まったくのデタラメ」というより、「案」のレベルの話が一人歩きするというような話です。
だから、根も葉もない話ではなく、実際に今後そのようになるのかもしれません。ただし、今のところは決定していません。
また、現在のタイは未だに政情不安定で、政策やルールはしょっちゅう変わります。特にビザの手続き関係はひんぱんに変わるし、州によっても手続きが違ったりするので、その都度現場で確認しなければならないのです。
義務付けられるのはどんな保険なのか
「義務付けられる保険」の内容についても情報は錯綜しております。
日本の国民健康保険や会社員が加入する健康保険、あるいはクレジットカードに付帯する保険で良いとする説、外国旅行医療保険に自分で加入すれば良いとする説、タイ政府が指定する高額なタイの医療保険への加入が義務付けられるという説、さまざまです。
前2者なら何の問題もありません。タイ政府が指定する高額なタイの医療保険への加入が義務付けられるなら問題です。
なぜ保険加入が義務付けられるのか
タイのリタイアメントビザ取得・更新に保険加入が義務付けられる理由としては、「タイの外国人長期滞在者によるタイの病院での治療費の滞納、未払いが多発しているから」とされています。
しかし、病院の治療費が滞納されているのが原因なら、長期滞在者のみならず短期滞在者にもあてはまるわけで、どうも説得力がありません。
また、長期滞在者の支払い能力に関しては、すでにタイの銀行への80万バーツ(約300万円)預金で担保されているはずです。
タイ政府がタイの保険会社と結託して外国人長期滞在者に高い保険を売ろうとしているという陰謀説もあるようですが、そんなことをしたらタイの外国人長期滞在者を他の国に取られるだけです。
ヨーロッパ人(ファラン)を狙った政策か
タイにはヨーロッパからのリタイア民(ファラン)が多くいます。ヨーロッパからタイまではけっこう遠く、いちどタイに住み始めると、それほど頻繁に故郷に帰れないかもしれません。
そういう人なら、リタイアメントビザの更新にタイの高額な保険への加入が義務付けられても、泣く泣く加入するかもしれません。
しかし私の知る限り、タイに長期滞在する高齢のヨーロッパ人は、金にはシビアです。仮にその保険料があまりにも高ければ、隣のカンボジアやラオスに移住して、タイにはたまに遊びに来る程度になると思います。
日本人への影響
私たち日本人はどうか。
以前と違って今は日本からタイへの飛行機代はエアアジアのお陰で劇的に安くなりました。また、私の場合は特に札幌~バンコクの直行便ができたおかげで移動距離・時間も短くなりました。
タイはビザ無しでは1ヶ月しか滞在できない最近では珍しい国ではありますが、お金を出して滞在延長をすれば、容易に1ヶ月延長してくれるので述べ2ヶ月は滞在できます。
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陰謀説どおり高額な保険への加入が義務付けられるなら(金額にもよりますが)、それを避けるため2ヶ月に1回、札幌に帰ってくればいいだけです。
私の場合、1回の札幌~タイ往復で約3万円くらいです。1年に半年タイにいるとして、2回分の追加往復費用6万円が増えるだけです。
うわさの保険料が1年につき6万円以上なら帰国すればいいだけなのです。まさか短期旅行者にまで保険加入を義務付けることはないでしょう。
タイと日本の間を何回往復しても、いわゆる「ビザラン」(ビザを延長する為に国境を越える裏技)の取締りの対象にはならないと思います。タイと自分の国を頻繁に往復するのは自然のことですから。
今後も情報の収集分析をします
タイのリタイアメントビザ取得・更新に保険加入が義務付けられるという話題はけっこう重要な問題です。
今後も注意深く情報を収集・分析して、何か新しいことが分かりましたら必ずこのブログでお伝えします。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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