こんにちわ。かぶとたいぞうです。
私が以前持っていたハインツの株
タイのライレイという田舎町にはヨーロッパから次々と登山客が来ます。
あまりお金のない、長期滞在の若いヨーロッパからの旅人は、安い飯屋でライスだけを頼み、ハインツのケチャップをかけてご飯を食べていました。
ヨーロッパを旅したときも、レストランなどでハインツをよく目にしました。
日本ではあまり見かけませんが、海外ではハインツが根付いているのをよく知っていました。それでハインツの株に手を出したのです。
ハインツ株を保持してしばらくがたちました。ある時、バークシャー・ハサウェイ(50%)と3Gキャピタル(50%)にハインツ株が買収され、その後クラフトフーズとの合併が発表されました。私の持っていた株はたちまち2倍以上になりました。
ハインツの株を売って大失敗
その時私は喜び勇んでハインツの株を売りました。「儲けた」と思いました。
今から思えば、ハインツの株こそ持っているべきでした。
当時の私は配当というものをあまり重視しませんでした。配当なんておまけくらいに思っておりました。
今では、配当こそが全てだと思っております。買った株を死ぬまで保持するのですから、キャピタル・ゲインはありません。あるのはインカム・ゲインのみです。
株式投資における配当の考え方
ある株を1株100ドルで買ったとします。そしてその株の配当が税引きで1年間に3ドルだとします。
この株を長く保持すると、毎年税引き後3%の配当が得られます。これこそ私の望む姿です。
その株が暴落して1株50ドルに下がったらどうなるのか。私は喜んでもう100ドル出して2株買い足します。
この時点で合計3株、投資額200ドル、優良企業であれば、株価が下がっても1株あたりの配当はたいてい下がりません。
私は1株あたり3ドル、3株で9ドルの配当を手にします。投資額が200ドルなので配当率は4.5%に上がったことになります。
一方、その株が1株200ドルまで上がった場合はどうなるのか。
株価が200ドルまで上がっても、当面は配当は同じく1株につき3ドルを保持するでしょう。だから株価が上がっても私には関係ありません。買い足しづらくなるだけです。
株価200ドルの時点で買った人にとっては、年間配当3ドルは1.5%にしかなりません。現在のいくつかの優良企業株がこの状態です。
しかし、株価200ドルを維持するのであれば、それは単なる短期的な上がり下がりではなく業績に裏打ちされた株価なのだから、そのうちに配当が増えるでしょう(増配)。株価200ドルに対し、配当が6ドルまで上がれば、やはり配当率は3%となります。
配当率は増配により上がっていく
ここで重要なのは、1株200ドルで買った人にとっては配当率が3%になりますが、1株100ドルの時から持っている人にとっては、1株100ドルに付き6ドルなので、配当率は6%になるのです。優良企業の株を持っていると、配当率は上がって行くのです。
こんな単純なことを私は理解するのに何年もかかりました。配当は増えていくのです。そして、さらにその配当を再投資したら、とてつもなく株も配当も増えていきます。6%の配当を再投資すれば、12年で元金は2倍になります。そしてそのうちに利息だけで生活が出来るようになります。
あの時ハインツの株を売らずに持っていればよかったと思うゆえんです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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