かぶとたいぞうです。
AIやロボット、ドローン、車の自動走行などの技術が急速に発達して産業を大きく変えようとしています。このままで行けば10年後に残る仕事は限られていると言われています。
弁護士、医師、会計士、税理士の仕事も危うい
現在高給を得ている弁護士、医師などの仕事が一番危ういです。AIやロボットが一番得意図する分野、つまり、高度な知識、判例や症例などデータに基づく判断、画像認識と細かい操作、交渉、などが主な仕事だからです。
会計士、税理士の仕事も同じです。今のところ法律で守られていますが、法律が変われば仕事を失う可能性が高いです。
看護、介護、飲食・物販店、物流の仕事も無くなる
現在もっとも人手不足と言われている、看護、介護、飲食店、物販店、物流などのサービス分野の仕事もロボットがやるようになるでしょう。人手不足を補うのがロボットの役目ですから、それらの仕事は最も盛んに研究されているのです。無人店舗はすでに存在します。車の自動走行も、ほぼ実用段階です。
将来、世の中に残る仕事
将来、世の中に残る仕事は次の4分野でしょう。
- グローバル大企業、大メーカーの経営者やマネージャーの仕事
- AIやロボットを開発したりメンテナンスする仕事
- 人間っぽい性質が求められる、あるいは人間でなければならない仕事
- 隙間を埋める低賃金労働
1番、2番、3番は高給を稼ぐでしょう。4番は今よりもっと低賃金を強いられ、世の中はより格差社会になると思います。
1.大企業、メーカーの経営者やマネージャーの仕事
食品や医薬品、日用品など人が生活するうえで欠かせないものを作るグローバルメーカーの経営者やマネージャーは残ると思います。ただし、中小企業は今後淘汰されていくと思いますので、世界的に大きなシェアを持っている巨大企業しか残りません。マネージャーは人をマネジメントするのではなく、AIやロボットをマネジメントします。この仕事は少人数で足ります。
2.AIやロボットを開発したりメンテナンスする仕事
AIやロボットを開発する人たちも残りますが、そのうちにAIやロボット自身が新しいAIやロボットを作るようになると思うので、この仕事もそれほど多くの人は必要ありません。
3.人間っぽい性質が求められる、あるいは人間でなければならない仕事
たとえば次のような仕事です。
- 役者、映画俳優、歌手、スター、タレント、演奏者
- 弁士、演説家、政治家、思想家、宗教家
- 話し相手、悩み相談(これもAIがするかもしれませんが)
- 酒飲み相手(これはビジネスになるかどうか)
- 擬似恋愛相手(これもAIと3D映像で代用する人が増えると思いますが)
これらは個性や人間性、人間的魅力が必要なので、誰でもできるわけではありません。また、この分野もそれほど多くの人は必要ありません。
4.隙間を埋める低賃金労働
当面は隙間を埋めるような仕事も残るでしょう。たとえば、物流分野では、拠点間は自動走行で物を運び、構内ではベルトコンベアーのような機械で物を動かし、組み立てなどの仕事は全てロボットがするとしても、材料をトラックからベルトコンベアーに乗せかえるような仕事はロボットに混ざって低賃金労働者が一部やるかもしれません。
同じように倉庫から商品をピッキングしてトラックに乗せる仕事、あるいは店舗でトラックから自動陳列装置に充填する仕事などもロボットとともに、当面は低賃金労働者が担当するでしょう。
その他にも、ごみ収集の仕事、トイレ掃除、工事現場の交通整理などもロボットにまざって人が働くかもしれません。人が働くのは次のいずれかのケースです。
- ロボットを導入するより人のほうが安いケース
- その分野のロボットの開発が遅れているケース
- 法律で人がついていなければならないと定められているケース
これらの仕事は最初は豊富にあるかもしれませんが、次第にロボットにとって代わられて減っていくでしょう。
それでも、わずかな仕事をめぐって、外国人労働者と日本人の低賃金労働者で仕事を奪い合うでしょう。
人間が働かない時代になったら、人々は平等に幸せに生活できるのか
AIやロボットか進化して、世の中のほとんどの仕事をやってくれるようになり、人間が働かなくてもよい時代になったら世の中はどうなるのでしょうか。
全ての人間がみんな平等に働かなくても豊かな生活ができるようになるのでしょうか。
共産主義ならそのような世界を目指すのかもしれませんが、私たちが生きている今の世の中は「資本主義」です。そのような時代になればなるほど「資本主義」の本領が発揮されるのではないでしょうか。
つまり、その時代に生き残っているグローバルな大企業のわずかな株主だけが高額の配当を得て、多くの「持たざる」層は低賃金の仕事を求めて涙ぐましいな生活を送るようになるのではないでしょうか。
資本家などわずかな層だけが豊かになる時代
その時代になると、中小企業はどんどん潰れるか吸収され、各産業分野とも世界競争に打ち勝ったわずかな企業のみが残ると思います。
また、それらの優良企業は莫大な利益で自社株買いをして株主をどんどん減らしていき、わずかな株主(プレーヤー)で巨万の富を分配するようになっているような気がします。株価はどんどん上昇し、普通の人には手が届かないような値段になっているかもしれません。
私が予想する近未来の社会構造ピラビッドは次のような感じです。
近未来の社会構造ピラミッド
- グローバル巨大企業のわずかな株主(資本家)=王族
- それらの経営者、マネージャー=貴族
- AIやロボットなどの開発者、メンテナンス=貴族
- 役者など人間性を発揮する仕事=貴族
- 多くの低賃金労働者=奴隷
わずかな王族と貴族意外は全て奴隷です。現在世界人口は爆発的に増えており、将来の食料不足が懸念されています。全ての人が平等に豊かになる可能性は極めて低いと思いますし、そうなる必要もないと思います。
これらの話は全て私の想像でありSFです。しかし、半分以上は当たっているかもしれません。
資本家が仕組む株価暴落(近未来SF)
さて、ここからは完全にSFですが、資本家が世界を完全に牛耳る過程で、次のようなことを仕組むのではないかと想像しています。
近い将来、世界の資本家が庶民から優良株を巻き上げるために株の大暴落を演出する。仕掛けを知らない庶民は安値で狼狽売りする。資本家はその機会に圧倒的に安く優良株を買い叩く。その後株価はV字回復し、庶民は手を出せなくなる。自社株買いも進み、ごくわずかな資本家がグローバル企業を支配し、身分が固定化される。
仮にもうしそうなったら、私は世界の資本家にまぎれこんで一緒に株を買いまくります。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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