かぶとたいぞうです。
米国株取引を始めたいけど、いったい何から始めたらいいのか分からない、という人のために、今日は具体的な手順をお伝えします。
暴落している今こそ米国株を始めるチャンス
今年(2018年)の10月くらいから、米国株は軒並み下がっています。多くの人が「上がったら買い、下がったら売る」やりかたで失敗しています。株はむしろ下がったときに買うべきです。
そういう意味では、これからが絶好の買い場なのです。今から米国株を始める人は勇気のある人です。そして大きなチャンスをつかむ可能性の高い人です。
1.まずSBI証券に口座を作る。できればSBIネット銀行にも
ネット証券会社はたくさんありますが、今のところSBI証券がいちばんお勧めです。SBIネット銀行とセットで便利に使えるからです。
【関連性の高い記事】
先ずは、SBI証券に口座を開設しましょう。手続きは簡単です。できればSBIネット銀行の口座も同時に作りましょう。
2.さっそく適当な株を少量買ってみる
私のおすすめは、とにかく実践です。理屈は後。まず一歩踏み出すには実際に株を買うことです。
何を買ってもいいです。ネット証券会社で株を買う一連の流れを試すだけですから。あまり悩まずに知っている株を買ってください。とりあえず1万円くらい買えばいいでしょう。
1株100ドルの株なら1株、50ドルの株なら2株くらいです。
ネット証券会社はどこでも1回の最低手数料が5ドルなので、手数料が割高になりますが、勉強料だと思ってください。5ドルは500円程度です。
どうしても銘柄が思いつかないなら、ティッカー検索に「PM」と入力してください。PMはフィリップ・モリスです。今なら66ドルくらいです。
買いにチェックを入れ、株数に1(株)、金額に65(ドル)で「指値」にチェックを入れましょう。注文有効期間は一番下(最大期日)を選びます。
あとはワクワク・ドキドキしながらPMが65ドルで買えるのを待ちましょう。
3.グレアムとバフェット、長期投資の良書を2冊読む
実践できたら次に初めて勉強です。
SBIネット証券で実際に株の注文をしたら、こんどはアマゾンで勉強のための良書を注文しましょう。何も言わずに次の2つの本を読んで下さい。
私も株の本はたくさん読みましたが、この2つに勝る本はありません。
特にバフェットの師匠であるグレアムによる「賢明なる投資家」は、少し高いですが絶対読んでおく必要があります。本代をケチってはなりません。本気で米国株をやるなら勉強は大事です。
【関連性の高い記事】
もし本を読んでいて理解が出来なくても、とにかく最後まで読んでください。本の中に出てくる言葉が記憶に残り、次回読むときの理解を助けます。
4.米国株の候補産業分野、候補銘柄をリストアップする
さて、本を読み終えたらいよいよ買うべき銘柄をリストアップします。
先ずは、自分が興味を持っている産業分野(医療、食品、レジャーなど)を決めます。世の中から無くならない分野、重要と思われる分野にしましょう。
次に、売り上げ世界ランキングをネットで検索して、上位10社とか20社を調べます。この中から銘柄候補が選ばれるのです。
自分の知っている会社、好きな会社は特にマークしておきます。
5.少なくとも、ROEとPERくらいは理解し銘柄候補を分析する
前述の2冊の本を読んだら分かると思いますが、少なくともROEとPERくらいは理解しましょう。各専門用語はネットで調べるといろいろな人が解説しています。便利な時代です。
それらの基礎知識を用いて、自分で銘柄候補を絞り込みましょう。
6.銘柄を絞り込み、株を買う
個別株に投資する場合、5社~10社くらいを選んで分散投資することをおすすめします。1社に絞れば、その会社が倒産したときに全てを失います。多くの会社に分散すればするほどリスクが減りますが、あまり多いと収拾がつきません。
全投資額が1000万円未満なら5社程度、3000万円くらいなら7社程度、5000万円くらいなら10社程度でいいと思います。
1つの産業分野ばかりに偏るとリスク分散はできません。例えばIT産業が好きだからとIT関連会社ばかりを買うと、IT産業全体が斜陽産業になったら共倒れです。
IT関連を2社、食品を1社、日用品を1社などとバラしましょう。
自分の興味のある産業分野のランキング上位から、特に業績のいい会社を数社絞り込むプロセスは次の別記事で詳しく説明しております。
【関連性の高い記事】
自分の銘柄リストが決まったら、さっそく株を買いましょう。一度にたくさん買わずに、最初は1回20万円くらいずつ買いましょう。そして少しずつ買い足しましょう。手数料の関係で、最低でも15万円以上買ったほうが得です。
7.このあたりまでやってみてギブアップなら、とりあえずS&P500に連動したファンドに投資してみる
ここまでの手順はだれでも簡単に進められるとは思っていません。多少の財務知識と世の中を見渡せる知識、産業知識などが必要です。
しかし、ここまで進めて「自分には無理だ」と思った人は、諦めるのはまだ早いです。S&P500に連動したファンドに投資することにより、他人のふんどしで相撲を取ることができます。
S&P500に連動したファンドは専門家が選んだ適切な銘柄の組み合わせで運用されています。それに乗ればいいのです。勉強だと思って10万円~100万円くらい投資するといいです。
それなら最初からS&P500に連動したファンドをすすめれば良かったのではないか、本まで読んで損をしたと思わないで下さい。S&P500に連動したファンドに投資するとしても基礎知識はあったほうがいいのです。
また、私(かぶとたいぞう)の選択銘柄を参考にして銘柄選びをすることもお勧めします。私は相当な時間をかけて銘柄選びをしましたので自信はあります。ただし、たばこ、ギャンブル、戦争に少し偏っていますが。
【関連性の高い記事】
8.少し経過してからまた株の勉強をしてみる
自分で投資銘柄を決めた人も、S&P500連動ファンドに投資した人も、慣れてきたらもう一度勉強しましょう。買った2冊の本を再度読んでください。最初に読んだ時より理解が深まるはずです。本に出てきたいくつかの専門用語もすんなり入ってくると思います。
9.いろいろなことが分かってきたら、米国株銘柄選択に再チャレンジする
いろいろなことが理解できてきたら、銘柄選択に再チャレンジしてください。
その後のROEの変化、利益率の変化、配当や自社株買いの変化もリストに書き加えて再度経営分析をしてください。
考え直してリストから外す銘柄、リストに新たに加える銘柄を決めてください。
【関連性の高い記事】
10.お気に入りの銘柄が固まったらバイ&ホールド、配当で暮らす
銘柄リストが固まったら、あとは買い足して増やしていくだけです。
リスクとチャンスを分散するために、1年から2年くらいかけてゆっくりと買い足すことをおすすめします。ただし、株価がうんと下がったときはチャンスなのでより多く買い足します。
とはいえ、下がるときは底が見えないので有り金を全て投じてはなりません。もっと下がったときのために取っておきましょう。バランス感覚が重要です。
ひとたび買ったら一生売りません。老後は配当で暮らします。
できれば4半期ごとに、最低でも年に1度の決算時に経営成績をチェックします。でも多少成績が悪くなっても売りません。信じて持ち続けます。絶対駄目だと思ったときのみ売って他の株を買い足します。
いよいよ死ぬころになってから、換金して全て使い果たすか、どこかに寄付するか、子孫に残すか考えましょう。
ごきげんよう。
【関連性の高い記事】
この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。
【あわせて読みたい】
同じカテゴリーの最新記事5件
-
【円安】トランプ米新大統領率いる共和党が上下両院も支配しドル高が加速。1時156円台に -
【米国株・ドル】トランプ大統領の再選・復活で米国株、ドル/円ともに上がる -
【ジリジリと円安152円】やっぱり思った通り円はまた下がってきたじゃないか -
【米国株、NISA】旧NISAで今年が期限のギリアドとPMをさっそく売りに出した -
【新旧NISA】旧NISA期限切れの落とし穴。売らずに放置すると損をすることもある
「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
記事のカテゴリー/タグ情報