かぶとたいぞうです。
昔、東日本ハウスの創業者、中村功(なかむら いさお)氏に言われた言葉が今になって心によみがえります。
「社員の給料に差をつけない」
「年功序列、年功賃金は素晴らしい」
「うちは一度入社したら終身雇用だ」
「人間、調子の良い時も悪い時もある、長く勤めてくれればきっとみんなの役に立つ時が来る」
当時は
当時は世の中全体が「実力主義、実力賃金」、口を開けば「スピード、効率、ドッグイヤー」、「利益、利益」とせき立てられていましたから、中村氏の言葉は新鮮でした。中村氏自身がトップセールスマン出身だと聞いていたので意外でもありました。
「仕事のできる人と仕事のできない人とで給料が一緒なら、仕事のできる人は不満に思いませんか?」
私の質問に当時東日本ハウスの会長だった中村氏はこう答えました。
中村氏の答え
「仕事のできる人はみんなに尊敬されて誉められる。仕事のできない人は仕事のできる人のお陰で給料をもらえることに感謝する。社員は家族なので、それでいいのではないでしょうか」
こうも言いました。
「自分の子供が2人いたとして、兄貴は勉強ができるが弟は勉強ができないとします。兄貴が小学校1年生の時に毎月の小遣いが500円だったとしたら、弟が小学校1年生になった時もやはり500円渡すべきであって、勉強ができないからといって小遣いを減らす必要はないと思います。弟だって小遣いは必要です」
「同じ理由で仕事のできない社員であっても月々の生活費はかかるのですから、仕事のできる社員と差をつける必要はないと思います。もちろんボーナスは生活給ではないので、うんと差をつけますが」
なるほど
私は「なるほどなぁ」とうなずきました。今から35年前の話です。
いま私はビジネスの最前線から引退し、パタヤで毎日のんびりと暮らしてます。もで現役時代は経営コンサルタントとして人を焚き付け、スピード、効率、利益、業績、セールス成績を厳しく追求する立場でした。
今になって思います。あの頃はどうしてあんなにスピードや効率ばかり重視して毎日忙しく走り回っていたんだろう、と。私までストレスをためてしまい、時々パタヤに来てのんびり過ごすことが唯一の楽しみとなり、結局はパタヤで暮らすことになりました。もっとゆっくり気長に構えても良かったのではないか。そっちのほうが長続きしたのではないか、と。
逆の発想
世の中がみんな「急げ、急げ」「結果が大事、すぐに結果を出せ」「自分の給料分は稼げ」と追いたてられていた時に中村功氏はまったく逆のことを言っていたのです。
確かに次々と社員が変わる会社より、社員の定着率が高い会社のほうが結局は大きくなります。社員を使い捨てにするような会社は「ブラック」と呼ばれて誰も応募しなくなります。
持続可能性
最近は「持続可能性」という言葉をよく聞きますが、中村氏の発想はまさに持続可能性を重視したものだったと思うのです。
中村功氏に言われた言葉が今になって心によみがえります。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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