【劇的進化の嘘】パラダイムシフトも大変革も起きてない。メタバースも自動運転もロボットも実用化されていない

かぶとたいぞうです。

私が現役時代だった頃。パラダイムシフトとか、大変革が起きて世の中がガラッと変わると何度も聞かされました。

しかし今から振り替えると、何も起きていないし、何も変わっていません。というか、むしろ科学技術は衰退、後退しているようにすら感じます。特に日本はそうです。



メタバース?

つい5、6年前は、人は誰でもメタバースという仮想空間にアバター(自分の分身キャラ)を作ってコミュニケーションを楽しんだり仕事をしたりする世界が一般的になると言われていました。

しかし、現在そんな世界を楽しんでいるのは一部のソーシャルゲーマーだけです。

自動運転?

その前、2010年代前半には自動運転、自動走行が期待され、「2020年には自動運転が当たり前になる」と言われていました。自動運転が当たり前になれば、トラック運転手は不要になり、多くのドライバーが職を失うとも言われていました。

ところが2025年5月現在、まともに公道を走る自動運転の車なんて見たことも聞いたこともないし、トラックドライバーはむしろ不足して物流が立ちいかない状況なのです。



ドローン?ロボット?無人コンビニ?

ドローンが一般大衆化され、宅配はドローンで配達するのが当たり前になるとも言われていましたが、現在ドローンと言えば戦争でしか使われていません。

また、ロボットが発達し、レストランなどではロボットに料理を注文し、ロボットが調理し、ロボットが配膳するようになると言われていました。しかし私はいまだにそんなレストランを見たことも聞いたこともありません。

カメラと画像認識が管理する無人コンビニ店舗もテレビでしか見たことがありません。日本のコンビニはどこも人手不足で、常にアルバイトを募集しています。

AI?

そして今。AIがとても大きく取り上げられていますが、私はあまり期待していません。きっと今までと同じようなものでしょう。

「AIが世の中を劇的に変える。全てが根本から変わる」

なんて言っている人がいますが、どこかで聞いたことのあるセリフです。自動運転の時もロボットの時も同じように言われていました。

私も時々Chat GPTで調べものをしますが、自分でグーグルで調べるのと結果はそれほど変わりません。



技術過信と過剰な期待

技術過信と過剰な期待がこのような結果をもたらしたのだと思います。期待に技術がついていけないのです。

日本は特にひどく、AIどころか、既存のコンピューター技術さえも衰退し、マイナンバーカードのシステムすら未だにまともに動きません。若手の優秀なSE、プログラマーが足りないのでしょう。

夢物語は実現しない

AIやロボットなどが人手不足を解消し、ひいては日本の少子高齢化問題も介護要員不足問題も解消するという夢物語は、私の目の黒いうちはどうも実現しないようです。

むしろ、少子高齢化で若いエンジニアが育たないので、AIやロボットどころか、旧来のコンピューターシステムの維持、管理すら危ういのです。古いシステムは修正されず化石化し、新しく作ったシステムはバグだらけなのです。

新しい産業を育てるという意味で、新技術には期待が集まりますが、どうもうまく行っていないようです。大規模半導体工場の未来も、私にはバラ色には見えません。



では、今の日本に何ができるか

今の日本ができることは、円安で集まった外国人観光客を人的サービスで楽しませ、美味しい日本食の手料理でもてなし、できれば農業や漁業と観光を融合させて、体験型観光を作り込み、あわよくば日本の食品産業を世界にアッピールすることです。

AIやロボットの真逆です。一次産業、二次産業、アナログ、会話、丁寧なおもてなしといった古いやり方で外国人を魅了するのです。

ネックは英語

そのためには、日本人はもっと英語を話さなければなりません。

日本人は誰でも3年~6年以上英語を学んだのだから、誰でもその気になれば英語を話せます。必要なのは語学力ではなく度胸なのです。

度胸を出して英語を話せば、そのうちに慣れてきます。頭の良し悪しは関係ありません。米国人は小学生でも英語を話せます。頭がいいからではなく、いつも英語で話しているからです。私もパタヤで毎日英語で話しているから、もう英語は普通に話せます。



英語を教える人は

英語を教える人は減点主義ではなく、加点主義で教えてください。多少間違っていても勇気を大いに誉めてあげて下さい。英米人の英語だって間違いだらけなのです。それでも通じるのです。言葉は通じればいいのです。

日本人の多くが度胸を出して英語を話せばインバウンドに道は開けます。その道はロボットや自動走行、AIよりもずっと確かな道だと私は思います。

グーグル翻訳や英語版のタッチパネルなどの新技術も外国人との会話の助けにはなりますが、人間が笑顔で「ハロー」というだけでだいぶ違うのです。

ごきげんよう。


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