かぶとたいぞうです。
言うまでもなく、お金は使うためのものです。
しかし、貯蓄は将来の安心をもたらし、長期投資はお金がお金を生みます。
お金は消費のみならず、蓄財や投資にも使えるのです。
使う人、貯める人
幼い頃から、お金を持たすとすぐに全部使っちゃう人がいます。そういう人はお金を使うことが楽しいのです。
幼い頃から、お金を持たすと全部貯金する人もいます。そういう人はお金を貯めることが楽しいのです。
私はずっとお金を使うことが楽しかったのですが、最近は貯める方が楽しくなりました。
物理的、経済的なものは追求すればきりがありません。足ることを知れば、豪華なもの、贅沢なものには興味がなくなります。
コレクション的趣味
私は今、自分の選んだ米国株の銘柄を保有したり株数を増やすことに興味を持っています。例えて言うなら小学生のころ夢中になっていた切手集めに似た感覚です。
私が小学生のころ、切手集めが流行りました。
私はお金がなかったので、最初はせいぜい発行されたばかりの記念切手を額面で買うか、お年玉付き年賀はがきの賞品で切手シートを貰うことくらいしかできませんでした。
でも友達と切手を交換して、少し古くて値の付いた切手を手に入れたり、切手収集に飽きた先輩から貰ったりして価値のある切手を徐々に増やしていきました。
月に雁
当時の私の憧れの切手は「月に雁」と「見返り美人」でした。「月に雁」は1万円を越えており、子供には手の届かないものでした。
どうにか手に入れたい。
そう思った私は色々工夫しました。
そして持っている切手の半分以上と引き換えに「蒲原」という切手を手に入れ、更に残り半分を「写楽の海老蔵」と交換し、「蒲原」「海老蔵」の2枚と「月に雁」を交換しました。
相手は「月に雁」を2枚持っていて、「蒲原」「海老蔵」を持っていなかったのです。
値が上がる楽しさ
翌年、切手カタログを書店で立ち読みしたら、「月に雁」は11,000円から13,000円に値上がりしていました。
やったー。
でも私は「月に雁」を売る気は毛頭ありませんでした。
売る気がないのに、値上がりしたことがどうして嬉しいのか。それは、自分の判断が正しかったことが証明されたような気分になったからです。
「月に雁」は縦長で図案も気に入っていましたが、発行枚数が少なかったので希少価値があったのです。私はそこに目を付けたのでした。
切手を見ながらニヤニヤ
私は「月に雁」を眺めながらニヤニヤしているのが楽しかったのです。
「月に雁」を売ることは最後までありませんでした。
+++
私は今、ペプシコの株数や資産残高を見ながらニヤニヤしているのが楽しいです。切手と違って人に見せることはありません。だからこそ楽しいのです。
ペプシコ株を売ることは最後までないだろうと思います。
切手と違って株式は
売る気がないのに、株価が上がったら、やはり嬉しいです。自分の判断が正しかったことが証明されたような気分になるからです。
かといって値が下がっても落ち込みません。値が下がった原因を調べて納得がいけばそのまま保持です。
相場というものは上がったり下がったりを繰り返すものです。だから短期的な上がり下がりは気にせず、中長期的な業績と株価を見ています。
切手と違って株式は、ニヤニヤしながら見ているだけで定期的に配当が入ってきます。だから切手よりもっと楽しいです。自ずと株数を増やしたくなるのです。
貯めること、増やすこと自体に楽しみを感じる
蓄財や長期投資をする人の共通点として、お金や長期投資対象物に対してコレクション的な趣味を持つ点があげられます。
苦しみながら貯金や長期投資をするのではなく、貯めること、増やすこと自体に楽しみを感じているのです。
私もだんだんその域に近づいてきました。
下らないことにお金を使うより、ペプシコやP&Gの株数を増やして、増えていく株数や資産残高を眺めている方がずっと楽しいのです。
悪趣味かもしれませんが、楽しいのだから仕方ありません。
貯金と株式長期投資の違い
貯金なら将来取り崩して残高が徐々に減っていくのを見るのは辛いでしょう。コレクション的な観点でも悲しいです。
いっぽう株式長期投資は、配当の範囲で生きていけるなら生涯取り崩す必要がありません。
株式残高は増えることがあっても減ることはありませんから生涯楽しいのです。
経済的にもコレクション的にも楽しい
経済的な観点はもちろんのこと、コレクション的な観点でも、株式長期投資は生涯楽しいのです。
私は死ぬまで保有株式を売らないと思います。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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