かぶとたいぞうです。
3年前と4年前に、私の札幌の自宅の庭に、何本かの苗木を連続で植樹しました。
プルーン、ツツジ、ライラック、クルミ、小梅、リンゴ、モモ、カキなどです。
今まで畑にしていた土地を縮小して、樹を育てることにしたのです。歳をとると広い畑は耕作できません。
冬囲い(ふゆがこい)
北海道の冬は厳しく、北風と大量の雪の重さで、苗木、幼木は折れてしまいます。
だから冬囲いといって、竹やプラ竿で樹の回りを囲い、藁むしろなどで樹全体を養生します。
一昨年はすべての苗木をしっかりと冬囲いしたのですが、昨年の9月に自宅を離れパタヤに移動した時は、3年目以上の幼木にはあえて冬囲いをしませんでした。風雪に耐える強い樹にしたかったからです。
パタヤから帰国してみると
今年の6月に札幌の自宅に戻った時、気になって真っ先に庭の幼木を見ました。
案の定、幾つかの幼木は折れていました。
小梅なんて、せっかく育って2mくらいの高さになっていた主幹(もともとの主幹は止め切りしてあるので代わりの主幹)が地上高50cm位の元の主幹の根元からバッサリ折れており、他の幹も全て折れて、50cmのただの棒が立っているだけ。見るも無惨でかわいそうでした。
ダメかと思った
もうダメかと思いました。
しかしよく見ると、たった50cmしかない元の主幹の脇から幾つかの脇芽が出ていて、もしかしたら再生するかもしれないという僅かな期待がもてました。
帰国してから2週間。
見事に再生した小梅
小梅の元の主幹から何本も生えてきた脇芽は脇枝となり、どんどん成長し、今や1mくらいの高さの青々と繁るに幼木にまで再生したのです。
今年の札幌の6月は暖かく、天気のいい日が何日も続いたので脇枝が急成長したようです。小梅の生命力のすごさを感じました。
根が生きていた
幹も枝葉も全て失ったのに、根がしっかり生きていたようです。
この3~4年で根が地中で成長し、しっかり活着(根がしっかり張ること)していたのでしょう。
やっぱり大事なのは根だったのですね。
根が大事
よく、根っこがしっかりしていれば樹は育つと言われますが、本当だったのです。
逆にいくら枝葉が立派でも、根が腐れば樹は枯れて倒れるとも言われています。
人間も同じ
それらを例えとして人間にも当てはめて、根性が大事だとか、しっかりと根を張って生きるだとか、あいつは根の良い奴だとか悪い奴だとか言われますが、それも本当だと思います。
どんなに枝葉がよく見えても(外見が立派でも)、根の悪い奴、根性の無い奴、根の腐った奴はやっぱり倒れますからね。
私も根の良い奴、根のしっかりとした人間になりたいと、あらためて思いました。
根さえ良ければ、いつかは大輪の花を咲かせ、実のある人生になると思います。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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