かぶとたいぞうです。
昨夜の米国株市場は、米長期金利の上昇一服などを好感して反転上昇しました。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)はFRBの今後の動きに関して以下のように報道しました。
ウォールストリート・ジャーナルの報道
●FRBは11月のFOMC(金融政策会合)で0.75%の継続的利上げを発表する
●同時に11月会合では、次回12月の会合での利上げ幅縮小の可否についても議論する可能性がある
ウォールストリート・ジャーナル紙は、日本で言うと日経新聞のような存在で、FRBの伝達手段の一つとして使われることがあります。だから今回の報道もFRBから出た情報と思われ、信憑性はかなり高いでしょう。
FRB関係者の発言報道で米国株が上がった
昨夜の米国株市場ではFRBの利上げペース鈍化への期待が材料視されて米国株は上がりました。
各指標の終値の前日比は、NYダウで+2.47%、S&P500は+2.37%、ナスダックは+2.31%、かぶとたいぞうポートフォリオは+1.85%でした。
ようやく利上げ幅縮小の議論
一時4.3%を超えていた米10年国債の金利は、4.2%くらいまで下がりました。
米国はまだインフレが継続していますが、ようやく利上げ幅縮小の議論が出てきたようです。
円は一気に152円近くから146円台へ
いっぽう、ドルは円に対して急激に下がり、1ドル147.55円で今週の為替相場を終えました。
ドル/円は152円手前まで高騰していましたが、日本の財務省が為替介入を実施した可能性があって、一時146円台まで急落しました。
財務省幹部「コメントは差し控えたい」
一部報道は「日本政府・日銀が追加の円買い・ドル売り介入を実施」と伝えました。しかし財務省幹部は22日未明、為替介入の有無について「コメントは差し控えたい」と語っています。
真相は分かりませんが、状況を見れば間違いなく日本政府・日銀の円買い介入があったのでしょう。
本気を見せたか
150円を超える手前でも円買い介入はあったのではないかと思いますが、あっさり150円を突破してしまいました。このままでは一気に円安が進むと見て本気を見せたのかもしれません。
ただし、前にも書きましたが、円買いは外貨準備のドルで買うので持ち金に限界があります。
介入の効果は一時的
市場を驚かせる程度の効果があっても、円安を止めるまでの効果は発揮しないと思います。来週はまた円がどんどん下がっていくのではないでしょうか。
日本政府・日銀は今後も時々介入するかもしれませんが、効果は一時的なような気がします。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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