かぶとたいぞうです。
最近はグロース株が上がってきており、私が保有する地味な生活関連のバリュー株はふるいません。
しかし、そんな中で、このあいだ歯磨きメーカーのコルゲート・パーモリーブ(ティッカーCL)から配当が増配で入ってきました。
増配とは
増配とは配当金が上がることです。コルゲートは毎年増配している会社です。
今回は1株あたりの四半期配当金(1単位)が、0.45ドルから0.47ドルへ4.44%増配しました。
増配は株を買い足したのと似た効果
これは配当だけ見ると、投下資産が4.44%増えたのと同じ意味なのです。
例えば私がコルゲートの株に100万円投資しているとしましょう。
現在のコルゲートの年間配当率は2.4%(執筆時点)ですが、コルゲートの株を買った時の株価に対する現在の年間配当金(YOCと言う)は3%くらいになっています。
増配しない銘柄で配当を増やすためには追加投資が必要
だから今年は投下資金100万円の3%である3万円に加え、増配4.44%分の1.332円、合計31,332円の配当がもらえるのです。
もしコルゲートが増配しない銘柄だったら、この増配分の1,332円を得るためには100万円の4.44%にあたる44,444円の追加投資をしなければなりません(44,444円の3%は1,332円)。
増配する会社は配当が等比級数的に増える
つまり、増配する会社は増配しない会社に比べて、増配率分の追加投資を毎年行なっているのと同じような効果が発生するのです。
だから受け取った配当をすべて追加投資に回すと、配当再投資で株がどんどん増えるのに加え、増配分がさらに株を大きく増やすのと似た効果を発揮するので、年を追うごとに配当金が等比級数的に増えるのです。
だからみんな連続増配銘柄に投資する
増配銘柄に投資すると、最初は配当が少なくても、将来の配当金は、うなぎのぼりに上がっていきます。
だからみんな現在の配当率が低くても、増配銘柄に投資するのです。
連続増配銘柄は配当率が低くても株価がなかなか下がらない
P&Gも今年は5%の増配をしました。コルゲートもP&Gも連続増配銘柄です。
そしていずれも現在の配当率は2%台と低めです。
現在の配当率が低くても株価がなかなか下がらないのは人気があるからです。
人気があって株価が高いから現在の配当率が低いとも言える
逆に言うと、連続増配銘柄の本当のありがたさを知っている人が多いから、人気があってみんなが買い、株価が高止まりしているので現在の配当率が低いのです。
コルゲートとP&G以外にも、私の保有株の中には連続増配株がたくさんあります。
ペプシコもジョンソン・エンド・ジョンソンもアッヴィも連続増配銘柄
ペプシコ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アッヴィ、ギリアド・サイエンシズ、ファイザー、フィリップモリス、ロッキード・マーティン、すべて連続増配銘柄です。
現在の配当率がいくら高い銘柄でも、長い目で見ると連続増配株にはいつか追い越されます。
長期投資成功の分かれ道
そこを理解できるか否かが、長期投資に成功するか否かの分かれ道となります。
米国株の配当で老後生活をおくるつもりなら、現在の配当率よりも増配実績と期待YOC重視の銘柄選びを強くおすすめします。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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